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【前回までのあらすじ】
阿蒜、来栖と腕相撲をし、満足そうに去っていったA。
それはその後の話である…
「…正直ヒヤヒヤしましたよ。」
1番最初に口を開いたのは来栖。その言葉に伊武と井上は「やっぱりな」といった顔をする。
「俺も同じ気持ちだったねぇ、あの人に怪我をさせたくないから敢えて自滅したねぇ」
「(じ、自滅!?伊武の兄貴からまさかそんな言葉を聞くことになるなんて…!)」
でも勝負を受け入れたのは別の理由がある。
「Aの姉貴の手、柔らかいよなぁ」
「はい…ちゃんと食べてるのか不安になるくらいっす」
「初めて握った時想像以上に小さくてびっくりしたねぇ」
腕を組みながらうんうん頷く井上、今度姉貴を、食事に誘おうか悩む来栖、両手をグーパーしている伊武。兄貴分たちのある意味カオスな雰囲気に阿蒜は思わず置いていかれそうになる。
「(Aの姉貴が伊武の兄貴に勝った経緯はこういうことだったのか…)」
でも確かに姉貴の手が小さくてか弱いのは納得だ…とすぐに馴染む。
「(まさか最強の姉貴にそんな一面があったなんて…)」
正直、弱点なんてないんじゃないかと思っていたが…まさかそこにあるとは思わなかった阿蒜。
だけどそれもまたいいな、と他の兄貴と同じ感情を抱く。
『ん〜?皆まだいたぁ。』
「あ、あああ姉貴!?」
『あはっ、かんちゃんいい反応!
決めた、お前は今から私と飲みに行くぞぉ!』
いつの間にか戻ってきたA。しかしすぐに阿蒜の腕を引っ張り、飲みに連れて行こうとする。
「(2人きり…羨ましくないねぇ)」
「あの、Aの姉貴!俺も着いていっていいですか!?」
「…同じく。」
気のせいか、3人は黒いオーラを纏っているような気がする。
『おー、いいぞぉ。私が全部出すから金のことは…』
「いや、いつも世話になってるんで俺が払いますよ。」
「いえ、俺に払わせてください!」
「俺に任せてください」
『えー?この中なら私が1番上なんだから気にしなくていいのにぃ…これは命令だー、私に払わせろぉ』
こう言われては従う他ないが…3人はどうにかしてAにいいところを見せようと尽力しようとしたそうだ。
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【作者から】
中編を試し書きしてみました!
…中編って何話以上から中編扱いなんだろうか🤔
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ぷるん(プロフ) - くっつくかどうかの絶妙な距離感もどかしさにニマニマ🤭してしまいました…!ご執筆ありがとうございました! (5月6日 10時) (レス) @page23 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 執筆ありがとうございます!わざわざ生け捕りを命じたのは何故でしょう……🤔夢主にだけは素直な守若さんが可愛くて最高です!これからも応援してます! (4月23日 3時) (レス) id: 69150dbb82 (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエスト書いて下さりありがとうございます (3月19日 0時) (レス) @page19 id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ぷるんさん» コメントありがとうございます(*^^*)カリン+さゆり夢を執筆した後もまだ文字数が余りそうなのでお話考えてみます😆 (3月8日 12時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
ぷるん(プロフ) - 獅子王中編面白かったです!😊お互いのオモチャ否舎弟の伝説度でケンカ勃発、佐古と阿蒜を競わせる守若と姉貴、苦労を分かち合う佐古阿蒜…妄想広がりました😅 (3月8日 12時) (レス) @page18 id: 0de05b8548 (このIDを非表示/違反報告)
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