狂人短編記録 2冊目

＊また今夜【和中蒼一郎】♡ ページ11

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「ちゃんと食べているのか？」


休日、和中とAは2人でのんびりしていた。

距離を縮めようと抱き合う形で密着する。その時に彼女が想像以上に華奢であることに驚いたのだ。


『毎日食べてるよ』

「それならいいのだが…」


Aから腕を離すと何かを考え始める和中。しばらくするとまた向き合う形になるが何処か申し訳なさそうな表情をしている。


「昨夜大丈夫だったか？」

『平気だよ、てかいつも優しくしてくれるじゃん』

「…(そういうことではないんだがな………)」



夜、愛し合った時にその体に傷をつけてないかどうか不安になってしまう。例え彼女が許しても自分が許さない。

きっと彼女に言えば真面目すぎると言われてしまうかもしれないが…それほど彼女を愛しているのだ。



『もう、蒼一郎ったらどうしちゃったの』

「…俺のせいでお前に傷をつけてないか不安なのだ。」

『大丈夫大丈夫。貴方の彼女は強いんだぞ〜』


そう言って和中の肩をポカポカ叩くA。威力は0に等しいが和中はやられたふりをする。


「ぐっ…つ、強いな………」

『どうだー、参ったかー！』


腕を組んでドヤ顔をするAを倒れたふりをしながら見つめる。満面の笑顔で自身を見つめる彼女がとても可愛らしい。



「A」

『どうしたの？』

「…また今夜も、いいか？」


すると今度は真っ赤な顔で恥ずかしそうに見てくる。忙しなく変わる表情がとても愛しいと思いながらその額に口付けを落とすのだった。



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