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貴女を欲す【城ヶ崎賢志】○ ページ19

***



※夢主は稲村の秘書

※未交際、城ヶ崎がまだNO.2の頃の話

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



『お誘いありがとう、ところで用件は何かしら』


余裕といった感じでコーヒーを啜りながら尋ねるA。

どうやら城ヶ崎からお茶でも飲みながら話でもしないかと誘われたそうで…


「お時間をいただきありがとうございます。で、話の方ですが…」


彼女と同じようにコーヒーを啜った後、城ヶ崎は本題を口にする。



「…俺の下につく気はありませんか?」

『へぇ…貴方の下、ね………』


そう返すAの顔は先ほどと変わらない。怒っているわけでも悲しんでいるわけでも、かといって興味なさげなわけでもない。

だが1つ。メリットはあるのかどうか嘘を許さぬような視線を送る。それをすぐに理解した城ヶ崎はそう来ると思ったというような感じで口角を上げる。


「俺はいずれ組織のトップに立つ。その時は今よりも資金は潤沢。それに貴女は…今の羅威刃は物足りないと思っているでしょう?」


城ヶ崎の言葉にAは少し目を見開く。どうやら当たりのようだ。


「俺の手にかかれば今よりも資金に困らなくなる。貴女を退屈させないように組織全体の強化も出来る。

…どうするかは貴女次第、ですがね。」


無理強いはしない言い方だが城ヶ崎は既にAの答えを予測しているらしい。


城ヶ崎は知っている。Aが自身と同じような能力を持っていることを。

そしてA自身がこのような場面で嘘をついたりしないことも…



『ふふっ…あっははは!貴方、本当に面白いわね。世の中にはよくいるじゃない?口だけが達者な輩が。

でも貴方は口にしたことを現実に出来るみたいね………いいわ、その話に乗りましょう。』


そしてカップに残っていたコーヒーを飲み干すと財布を片手に城ヶ崎の横を通り過ぎる。


『くれぐれも退屈させないでね…悪魔王子さん?』

「お安い御用ですよ」


作戦会議はまた今度、といった感じでその場は一旦お開きになる。





「○○A…やはり興味深い」


その呟きは誰にも聞かれることなく消えていった。



***

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井口心路 - 大丈夫です。よろしくお願いします。 (4月10日 0時) (レス) id: 69eb6fc5d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 井口心路さん» 反応集形式で纏めても大丈夫ですか? (4月10日 0時) (レス) id: 1f088232a9 (このIDを非表示/違反報告)
井口心路 - ありがとうございます! 夢主羅威刃(妹分) 内容はキャラが泣きながら夢主の前で弱音を吐いていたらです。もしも問題がありましたら変更します (4月10日 0時) (レス) id: 69eb6fc5d4 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - 井口心路さん» どうぞ! (4月9日 23時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
井口心路 - リクエストに答えていただきありがとうございました。またリクエストしてもよろしいでしょうか? (4月9日 23時) (レス) id: 69eb6fc5d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:十六夜月夜 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2023年12月3日 22時

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