ファイル122 メロンパン屋の会話 ページ4
sideなし
「ありがとうございましたー!………ふぅ、今日はこんなものかしら。」
「そうだな。じゃあ閉店準備するか」
とある日暮れ、美男美女のメロンパン屋が閉店の準備を始める。男の方は瓜生龍臣。女の方はカリン。2人ともかつて秋元がAに語っていたように時折殺し屋のようなオーラを纏う。
この2人はかつて【CODE-EL】というアサシンが集う組織に所属していた。だけどある人のメロンパンを食べ世界が180度変わり、引退を決意。
その後、そのある人…メロンパン作りを教えてくれた師匠の跡を継ぐ形でメロンパン屋【うりゅうのメロンパン】を開店。
日が経つにつれかつての仲間たちも組織をやめ、気づけばアサシン時代の師匠であった毛利が【株式会社モーリー】を立ち上げ、そこの一員になっていたのだ。
「そういや最近こんな話を聞いたんだけど」
閉店準備が終わりそうな頃、カリンが唐突に「実は_」と話を始める。
「この間買い出しに行ってたらジェイクとバッタリ会ったのよ。しばらく世間話で盛り上がってたんだけど、急にELの話を持ち出そうとするからどうしたのか聞いたの。」
「そしたら?」
「…鶴城って覚えてる?」
「鶴城?あぁ確か、【CODE-ELの最高傑作】って呼ばれてたあの鶴城か?」
「そうそう。何かね、最近組織をやめたって噂になってるわよ。」
「マジで!?」
鶴城…もとい【
かつての瓜生のように無感情でターゲットを狩ると言われていた存在がある日突然組織をやめたというのだ。
「詳しいことは分からないらしいわ…後もう1つ。」
「もう1つ?」
「村雨町で気になる女の子を見かけたって。」
「へぇ、どんな子なんだ?」
「私と似たような髪色に黄色の目をした子だって」
「…それってまさか。」
どうやらカリンも同じことを思ったらしい。会った回数は五本の指で数えられるが、それが誰なのか分かったらしい。
「「…Aちゃん!?」」
…そう、ジェイクが言っていたのは2人が自分たちの店の常連にしようと考えていたAのことである。
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ユノン - 更新はゆっくりでいいですよ (1月7日 9時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の更新を楽しみにしてます。 (12月25日 19時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の話しが気になる (11月27日 22時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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