狂人反応観察日記 3冊目

手のひら返し【京極組】☆ ページ44

・久我

「お、おい…えっ！？」

舎弟が貴女の名前を呼んだのでまた嫌味でも言うのかと思ったらアプローチ、それに対しバッサリと断る貴女を見て目を丸くする。

「あ、あー…お前(舎弟)な、またかよ…悪いA、こいつ連れてくな」

見つかったのでどう声をかけたらいいか悩んだ結果舎弟を持ち場につかせることを選びました。



・一条

「(考えた やっぱりそっと しておくか)」

あの感じだと自分がいなくても何とかなりそうだと判断した一条さん。去り際に見た光景は冷静に踵を返す貴女と玉砕して落ち込む舎弟の姿。

「(面白いものを見させてもらった)」

その時、彼の表情には今日楽しいことでもあったかのような笑みが浮かんでいた。



・守若

「(ん？あれ…昨日と姿が違うけどAだよねぇ？)」

雰囲気で舎弟に話しかけられている女性が貴女だと気づく。最初はいつものように乱入して遊ぼうかと思ったがそんな気は起きずこっそり見守る。

「(おぉー、よく分からないけど断り方が面白いぞ〜)」

バレないように気配を消しながら心の中で貴女に対する応援の言葉を述べる。



・仙石

「(いい断り方だねぇ、だけどもっと言ってもいいと思うけどな)」

(心の中で)助長してる。日頃の舎弟の言動にセンスがないと感じていた様子。頷きながら事の顛末を見守っている。

「さて、俺もそろそろ戻りますかね…」

その言葉を皮切りに自身が担当している仕事を再開する為、デスクに戻る。



・高砂

「あら…」

遠回しなアピールも見抜いて断る貴女を興味深そうに見ている。程なくして舎弟が去るといつもと変わらぬ表情で声をかけてくる。

「いつも頑張ってるわね。でも無理は禁物よ」

何かあればいつでも頼ってね、と言いながら貴女の手に綺麗に包まれた飴を乗せる。

手のひら返し【羅威刃】☆→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す