�� ページ37
結局、家に帰るまでの間も2人は無言だった。
Aと反町は下部組織時代からの付き合いでその頃から恋人関係。
下部のままではもったいない貢献度に麻生が目をつけ、幹部にしてみてはと我妻に推薦。我妻もそれを認め晴れて幹部に昇格。
…話を戻そう。結局家の中に入り、リビングのソファーに腰かけるがまだ無言のままの2人。
『…あ、あの…琥治郎。』
先に耐えられなくなったAが口を開こうとする。
ごめんなさい…の「ご」を言おうとした瞬間、廃工場の時のように言葉を遮られる。
「…何であんな奴に触られてんだよ」
『…』
反町自身は男が生きていたことに気づいてないことに対して咎めるつもりはない。何故なら自分も気づいていなかったので人のことは言えないからだ。
だがそれよりも…彼女が他の男に触られていた、という事実が気に食わないのだ。
『怒ってる…？』
「お前に触れるのは俺だけでいいんだよ」
無表情のまま言う反町だが雰囲気と声色からして明らかに怒っている。長年の付き合いからかAはそれを察する。
『…ご、ごめんなさい………』
誰に対しても基本、無表情かつ冷徹に接する反町。だが彼女の悲しそうな顔などには弱いのだ。その証拠に先程の怖い雰囲気は消えAの頭を撫でている(表情は変わらない)
「…心配したんだからな」
『…琥治郎、好き』
「…そうかよ」
ぶっきらぼうに返すが満更でもなさそうだ。
顔に熱が集まるのを見られないようにそっと彼女の背中に腕を回すのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
十六夜月夜(プロフ) - 楓さん» お待たせしました🙇 (1月9日 17時) (
レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました。茂木くんがんばれ笑 (1月9日 13時) (レス) @page43 id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - Rさん» すみません、リクエストは現在受付停止中です！🙇 (1月3日 12時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
R - リクエストですが麻生と夢主(同い年)が内緒で付き合ってて結局バレるっていうのをお願いします🙇 (1月3日 10時) (レス) id: 078d25f248 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ゆずさん» 夢主の取り合いが起きそうですね…🤔 (1月2日 21時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
