�� ページ23
鶴城side
『えへへ…』
「何でそんなに嬉しいんだ。」
『鶴城君と話すの、凄く楽しいもん。』
あれから俺と彼女…Aの交流は少しずつ増えていった。俺に会う度、嬉しそうにするのが最初は理解出来ず、毎度冷たくあしらっていたがそれでもめげずに話しかけきた。
そんな彼女を見て俺は少しずつ…心を開いていた気がする。当時はそのことに気づいていなかったけれども。
『つーるーぎーくーん！』
「…うるさいぞ、A。」
『あ！初めて私の名前呼んでくれた！じゃあ私は史之舞って呼ぼうかな。』
「勝手に話を進めるな…別に好きに呼べばいい。」
『やったー！ありがとう史之舞！』
…眩しいが悪い気はしない。
こうしてまた更に交流が増えたある日、Aが他のアサシンといるのを見かけた。
俺は気配を消して隠れながら会話に耳を傾ける。
「なぁ、あんた…最近鶴城と仲良くしてるって本当か？」
『そうだけど…』
「やめた方がいいよ…あいつは最高傑作とか呼ばれてるんだ。きっと殺す機会を伺っているに…」
「おい、何をしている。」
そう言って姿を現した俺を見て男は「ひぃっ！？」と情けない声を上げながら逃げていった。
『史之舞…！？』
「A…お前は俺のこと、どう思っているんだ。」
今までの俺なら絶対にしないであろう質問を投げかける。俺は、心の中できっと…彼女に捨てられたくないと思っているのかもしれない。
『…史之舞、私はね。貴方のこと、大切な友達と思ってるよ。昔も、今も。これからもこの気持ちは変わらないから。
友達でいるのに噂とか関係ないよ。
あ、約束、しよっか！』
小指を出してきた…指切りげんまんという奴らしい。
『これからこの先、ずっと一緒にいれたらいいなぁ…』
「…そうだな。」
『ん？何か言った？』
「何も言ってない」
そう、ずっと、一緒にいるという約束＿あれは…
「…嘘だったのか？」
…1人きりの部屋に木霊するのは俺の呟きのみ。そうだ、俺はさっきまで過去にふけていたのか…
あいつは、彼女は、Aは…そうだ、死龍たちの所に…
…行かないと。
…あいつらから彼女を取り戻さないと。
「…約束を破っちゃダメじゃないか。」
今度こそずっと一緒にいような…A。
例え何があっても絶対に………連れ戻すから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
十六夜月夜(プロフ) - 楓さん» お待たせしました🙇 (1月9日 17時) (
レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
楓 - リクエストありがとうございました。茂木くんがんばれ笑 (1月9日 13時) (レス) @page43 id: fa3afa321a (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - Rさん» すみません、リクエストは現在受付停止中です！🙇 (1月3日 12時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
R - リクエストですが麻生と夢主(同い年)が内緒で付き合ってて結局バレるっていうのをお願いします🙇 (1月3日 10時) (レス) id: 078d25f248 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜月夜(プロフ) - ゆずさん» 夢主の取り合いが起きそうですね…🤔 (1月2日 21時) (レス) id: 6e8fd9291b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
