75話 ページ26
｢あの、｢もう！いい加減にして！！｣え、｣
言いかけたところで、眠ってたはずのAの声が部屋中に響いて全ての音が止まった気がした。
静かな部屋で驚いてる僕と、ハッピーの目が合ってジェスチャーでお互いの慌て具合を確認する。
うん、同じくらい驚いてる。
ナターシャさんを見たら、面白そうに笑ってた。
｢A…起きたのか。｣
｢誰だって起きるでしょ！？あんなにうるさくされたら！｣
｢それは悪かったよ。･･･僕が悪かった。｣
｢･･･え、えぇ、分かればいいのよ。･･･分かればね。｣
Aは何処と無く嬉しそうに見える。
だけど、スタークさんには見えてないかな？
だってスタークさん俯いてるし、何より本気で反省してるみたい。ちょっと笑える。
A目が合って頷いたから、あぁなるほどね。と頷き返した。昨日の僕の作戦をここで言うつもりらしい。
｢あの、トニー？｣
｢なんだ？｣
｢私ね、今日は･･･その、チーズバーガーが食べたくて。･･･あなたはどうかなって。｣
｢え？チーズバーガー･･･、僕を、誘って･･･！！！ペッパー！ペッパー！！！Aが僕を誘ってる！聞いたか！チーズバーガーを食べようって！僕を！！｣
キラキラ目を輝かせて、勢いよく立ち上がって、そのままの勢いで扉を開けてポッツさんを呼んでる。
ハッピーもナターシャさんもびっくり。
もちろん僕もね。
だってあんなに･･･言うと怒られるけど、子供みたいに喜ぶスタークさん初めて見たよ。
信じられる？
Aもビックリしてるみたいだけど、今は嬉しそうに笑ってる。
Aが笑ってるから、僕もなんだか嬉しいよ。
また目が合ってAが、小さく｢ありがとう｣って言うから、頷いて返した。
彼女の笑顔は最高だよ。
｢トニー！返事はしてあげたの！？｣
｢そうだ！返事！！そうだったな！悪い、悪かった。つい、その、あー･･･嬉しくて･･･。でだ！是非とも、いやいや是非行こう！｣
ペッパーさんに急かされて、慌てて返事を返したスタークさんは、そのまま予定の時間を決めて、支度をするために駆け足で居なくなってしまった。
ナターシャさんもハッピーの背中をグイグイ押して、手を振ったあと出ていったから、残されたのは
僕とAだけ。
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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして！コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います！ゆっくりですが更新頑張ります！お互い体調に気をつけて参りましょう！！ (2020年4月5日 10時) (
レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます！ (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い！更新待ってます！ (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayame | 作成日時：2020年1月6日 0時
