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72話 ページ23

「あれ?僕、ごめん、困らせる事言った?」
「違うの・・・私やっぱり馬鹿だったなって・・・。まだまだ子供だなって、」
「え?あはは、僕もだよ。」


僕の顔を見て困った顔をしたままのAは、小さくそう零した。
もう1回握ってた手を握り直して、名前を呼んだ。


「・・・あのね、僕の家族はメイおばさんだけで、だから悲しい思いはさせたくないんだ。なんて、散々心配掛けてるんだけどね。でもちゃんと話して、悪い事をしたら謝って、それから一緒にご飯を食べるんだ。そしたらもういつも通りだよ。」
「いつも通り?」


首を傾げるAに、そうだよ、彼女のいつも通りじゃダメなんだよって1人心の中でツッコンだ。


「あー、そっか、えっと、だからね、スタークさんも、Aもきっとね、悲しい思いも怖い思いもして欲しくないんだよ。お互い思い合ってる。守りたいってね。だけど、あー、そうだね、助け方がきっと、お互いに合ってないんだ。だから話し合って、悪かったところは謝って、それからご飯を食べるんだ。サンドウィッチでも、ハンバーガーでもいいけどね。で食べ終わったら、きっと前よりお互いを分かってる。前よりもっと大事にしたいってちゃんと思い合えるよ。家族だもん。」


伝わったかな・・・、ちょっと怖くなってギュッと目を瞑った。

Aの片手を握る、僕の手の上に彼女の手がそっと乗った。

それから何か近づくような気がして目を開けたら、Aの髪がふんわり鼻を擽って、ほっぺにふにって何か当たって直ぐに離れてしまった。


「え・・・」
「ふふっ」
「あ、えっと今の・・・」
「ありがとう、ピーター。私の話を聞いてくれて。」
「ど、ういたしまして・・・」
「トニーが帰ってきたら、話して、謝って、大好きなチーズバーガーを食べに出かけるわ!」


気持ちが軽くなったようなら良かった。
きっと前より2人はいい関係になるんじゃないかなって思う。

で、僕はだ!
スタークさんに「危険」と思われてるわけだから、まずは何事もなく彼女を守って認めてもらわなくちゃね。

健全に!
そう思いながらも、さっきのほっぺをそっと撫でた。




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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います!ゆっくりですが更新頑張ります!お互い体調に気をつけて参りましょう!! (2020年4月5日 10時) (レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます! (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い!更新待ってます! (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2020年1月6日 0時

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