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71話 ページ22

今にも泣き出しそうな顔をしたAの手を握った。

ナターシャさんに案内されて、Aの部屋まで来てみたらスタークさんとAが言い合う声が聞こえた。

Aは、何もするなって言われてるようで窮屈に感じてるみたいだけど・・・あのスタークさんの怒り方は、まるでメイおばさんみたいだ。

けどきっと・・・


「言葉足らず」
「え?」
「あなたもそう思う?」
「2人とも・・・」


そう言うと2人の声を聞きながら「そうね・・・」ってナターシャさんは呟いた。

ナターシャさんはわかってるけど、どうしようも無いって感じで溜息だけ零した。
きっと二人の関係をどうにかしてあげたいって思ってるんだと思う。

さっきまでナターシャさんとしてた会話を思い出してると、僕の手に何かが降ってきた。

ふと、Aをみるとボタボタ涙を僕の手に落としてるところだった。

どうしよう・・・とにかく泣き止んでもらいたいんだけど・・・どうしたらいいんだろう。
こんな時どうしたらいいか、メイおばさんに聞いておけばよかった・・・なんてね。


「あー、あのねA。僕もスタークさんに何度も怒られたよ?後先考えてなかったんだ・・・。僕のせいで誰か死んでたかもしれない、もしかしたらそれは僕だったかもしれない。危険を犯すなって怒られた・・・」
「それは・・・当然よ」
「だよね?僕も今はそうだって思う。認めてもらいたくて、絶対出来ると思ったけど・・・結局失敗して、スタークさんに迷惑かけたんだ。失望させたし、スーツも没収されたんだ・・・」
「それは・・・知らなかった・・・」


Aの瞳から涙は零れてこなくなったけど、凄くびっくりした顔をしてて思わず笑ってしまった。


「僕は、スタークさんのお気に入りに見えた?」
「しばらくあなたの事ばかり調べてたし、スパイダースーツも作ってたから・・・」
「あー、なるほどね。それはきっとキャプテン・アメリカに関係があると思うけど・・・、その時は僕も浮かれてたよ。・・・多分だけど、スタークさんのお気に入りは自分で作ったアイアンマンスーツの方じゃないかな?僕はスパイダーマンとして認めてもらえるように頑張るだけだよ。」


上手く言えないんだけどね。とAの方を見ると、涙は乾いて、今度は困った顔をしてた。



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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います!ゆっくりですが更新頑張ります!お互い体調に気をつけて参りましょう!! (2020年4月5日 10時) (レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます! (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い!更新待ってます! (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2020年1月6日 0時

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