70話 side You ページ21
｢A、僕は･･･｣
｢いつもそう！私の意見は無視、相談してもしなくてもダメなの？何も、手伝わせて･･････貰えないの？｣
そう言った私の顔を見て、何となくトニーの瞳が揺れたように見えた。
｢･･･A、僕は･･････っ悪いな時間切れだ･･･。｣
歯切れ悪くそう言うと、頭にポンと手を乗せて出ていった。
｢はぁ･･･私ってなんで･･･本当｣
｢大バカね。｣
｢ナターシャ！！いつから、そこに？｣
｢うーん、彼が来たから部屋に案内してきたんだけど？そうね、何時からって言うと･･･｢ピーターは男だ｣辺りかしらね。｣
それってピーターに聞かれていいんだろうか。
恥ずかしすぎる。
後ろからひょっこり顔を出したピーターも、鼻の横をかきながら少し恥ずかしそうにしてた。
｢大丈夫･･･あー、僕よりAの方が心配だよ。泣かないで？｣
｢え？｣
｢あなた気が付いてなかったの？泣いてるわ。｣
目を擦ると確かにしっとりしていて、頬にも何か伝った跡があるようだった。
いつから泣いていたんだろう･･･。
涙を拭いてるうちにピーターが、隣に座って、ナターシャは私の頭を撫でて出ていった。
｢A、僕今日ここに来る前に、何日も前からメイおばさんと色々勉強してたんだ。｣
｢勉強？｣
｢うん、女の子の家に行くんだからって色々･･･その･･･色々ね。心配してくれるんだ。スパイダーマンの事も僕自身のこともね。スタークさんもそうじゃないかな？｣
ピーターは、私と目が合うとニッコリ笑った。
｢心配して、全部ダメって言うの？手伝わせてくれないの？｣
｢スタークさんはメイおばさんと違うから･･･うーん、メイおばさんは掃除とか料理とか手伝いなさいって言うよ？でも油は気をつけて、包丁は猫の手よ、ピーラーで手を擦りむかないでねって言うんだ。危ないからって。でもほら、スタークさんの手伝いってこんなのよりもっと危険でしょ？だから心配して反対するんじゃないかな？｣
｢だけどあなたはトニーのお気に入りでしょ？｣
そう言うと少し悲しそうな顔をして、｢そう見えるかな？･･･だといいんだけどな･･･｣って呟いた。
酷いこと言っちゃった･･･そんなつもりじゃなかったのに。
私･･･ピーターにまで何やってるんだろう。
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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして！コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います！ゆっくりですが更新頑張ります！お互い体調に気をつけて参りましょう！！ (2020年4月5日 10時) (
レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます！ (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです！更新頑張ります！！ (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い！更新待ってます！ (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayame | 作成日時：2020年1月6日 0時
