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52話side You ページ3

「ハドリー・ピットだ。よろしく頼むよ、A・スターク嬢。」
「宜しくできそうな状況じゃないと思うけど?」


両手を左右で固定されて、足も縛られてる。
所謂、大の字ってやつ。

そして、頭にはたくさんの機械が繋がれてる。


「私に何をしたの」
「記憶を見ただけさ。君の記憶A・スタークのね。」
「見たところで何かあるとも思えないわ。」
「それがあるんだな。君が彼の妹なのは知ってた、何しろ一番大事にしてた。嘘だと思うか?まぁいいさ。ほら君が・・・あー、トニー・スタークについて知ってる事が分かるだろ?研究も弱点も。あと、スパイダーマンについても・・・」


とにかく私は、彼らに騙されたという訳だ。

なんだか、私の事をずっと前から知っていたようなそんな口振りだった。

でも私はよく覚えていない。


「何も知らないわ。」
「そうだろうね。僕も君を見ただけだ。それもトニー・スタークに僕の研究を馬鹿にされたあとだった、何もかも上手くいってるそんな顔で歩く君達が憎かったよ。いつか馬鹿にした僕の研究で、めちゃくちゃにしてやろうと思ってた。全てを知った後、それが今だ!」
「いっ・・・」


腕に痛みがあって、ゆっくりそちらを見たら点滴が繋がれてた。

気がついたらまた眠気が襲ってきた。
どうやら、麻酔を投与されたってことみたい。


「やめ・・・て。」
「眠いだろ?素直に従って瞼を閉じるんだ。」
「何も知らないわ!何も教えてもらってない!何も分からない!!やめて!!や、め・・・て・・・」


意識が遠のいて、重い瞼が閉じてしまった。

遠くの方でハドリー・ピットの笑い声が聞こえた。


トニーについて、知ってる事なんて何も無い。
私の記憶は役に立たない。

それでもスパイダーマンの事だけは、知られたくない。

お願い、私の頭。
彼の記憶に誰も開けられないような鍵をかけて。




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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います!ゆっくりですが更新頑張ります!お互い体調に気をつけて参りましょう!! (2020年4月5日 10時) (レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます! (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い!更新待ってます! (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2020年1月6日 0時

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