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65話 ページ16

「・・・なんてね。びっくりした?」
「ピーター!!もう・・・びっくりした。」


近づいてた顔を離して、両手を上げて笑ってみた。


危ない!僕ってば何やってんのー!!
見てたよね?困ってたの。
すごい可愛いから、意地悪しちゃったよ、、、
止められた自分を褒めてあげようと思う。

目が覚めてからの2週間。
僕は毎日Aの病室に来てる。
スタークさんが行くように行ったわけじゃないよ?
僕が不安だったから。

僕のケガ?へへっありがとう!
大丈夫。もう治ったよ!

お花もね、買いたいからって言ったらメイおばさんも半分出してくれて・・・、おばさんもAが好きなんだ。

パオロ先生の言葉に傷ついたんじゃないかって?
まぁ・・・そりゃ少しは。
でもしっかりした理由は本人から聞くのが1番でしょ?
そのうち聞こうって思ってる。
今はまだ、ゆっくり
休んでもらいたいから。無理はさせない。

ベッドに腰掛けるAと話せるように、椅子を持ってきてベッド横に座った。


「そう言えば、脳への影響は無かったか見てもらったんだよね?」
「昨日見てもらって、今日の朝教えてもらったけど、心配はないみたい。」
「そっか・・・心配してたんだ。本当、良かった」
「ありがとうピーター」


にっこり笑うAは、それこそ儚くて、壊れちゃいそうって感じ。
両手両足首についてた痣もようやく薄くなってきた。

Aの手を取って、そっと薄くなってきたそれを撫でた。


「ピーターは優しいのね。勘違いしてて・・・私。」
「あー、ねぇ僕どんなやつだと思われてたの?」
「うーん、トニーに認められるくらいだから、頭は良くて、凄く強い、俺様な態度で、人気者で、俺についてこいみたいな傲慢チキな人。」


どんな想像!あんまりだよ!僕じゃないよ、誰それ!!


「頭はいい方だけど・・・あとの人は誰?」
「だね。ふふっピーターは、頭が良くて、凄く優しくて、温かいの。ちょっぴり目立たないけどそこがいいのよ?で、文字通りみんなを助けてる。」
「初めて言われた」
「初めて言ったわ」


お互いに笑ってしまった。

握ってた手がそっと離れて、僕の手を包んだ。

ベッドが高いから少し見上げたら、Aが天使みたいに笑ってて、あー本当に可愛い人なんだなってニヤけたと思う。


ここでドアをノックする音が聞こえて、2人して慌てて手を離して、僕は椅子に座り直して、Aは横になった。




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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います!ゆっくりですが更新頑張ります!お互い体調に気をつけて参りましょう!! (2020年4月5日 10時) (レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます! (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い!更新待ってます! (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2020年1月6日 0時

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