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64話 side You ページ15

「僕も・・・寂しいよ」


そう言うピーターは本当に寂しそうで、胸がチクチクとした。

そうだ、言わなきゃ行けない事があったんだって思い出した。

これを言ったら、ピーターにもう会えなくなるんじゃないかって怖くて、今まで言いたくなかった。


「あ、あのね・・・ピーター。」
「うん?」


小首を傾げて聞いてくれたピーターが、可愛くて下を向いたけど、その後の反応が怖くて後ろを向いた。


「私、・・・貴方がスパイダーマンだって知ってたの。それでその、貴方がどんな人なのか知りたくて高校に来たの。トニーには内緒にして・・・」
「うん、知ってるよ」
「え?」


びっくりして彼の方を見ると、眉が八の字に垂れてて、なんだか情けない顔をしてた。


「いつから・・・」
「助けに行った時、ハドリー・ピットが君の脳の記憶を見てた。それから、パオロ先生が・・・調べてた情報を僕に話した・・・」
「そう、だったの。幻滅したでしょ?だけどあの爆発は違うの!私がちょっと手を滑らせちゃって偶然だったの!本当に!」
「・・・分かってる、大丈夫。あーごめんね、本当言うとびっくりしたくらい。知ってたなんて思わなかったし、Aは役者になれるよ」


あははって笑うピーターに、ホッとして涙が出た。


「えぇ!!どうしたの?!どこか痛い?ほら、A座って。」
「ううん、大丈夫。ピーターに嫌われたらどうしようってずっと怖くて・・・」
「僕に?」


背中を撫でるピーターの手が止まった。

あ、言わなくて良かったのに!と思ったら涙も止まって、今度は顔が赤くなった。


「僕に嫌われるのが怖かったの?」
「う、・・・うん。」
「それって・・・どうして?」


耳元でそう囁くピーターは、いつものピーターじゃなくて、なんて言うか"男性"って顔してる。

さっきのピーター・パーカーはどこへ?


「だからそれは・・・あの、」


しどろもどろになって、胸の音まで早くなっていたら、ピーターがクスッと笑った。




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ayame(プロフ) - 枕崎さん» 初めまして!コメントありがとうございます。つたない作品ではありますが、楽しんで読んでくださって嬉しく思います!ゆっくりですが更新頑張ります!お互い体調に気をつけて参りましょう!! (2020年4月5日 10時) (レス) id: a5fbe4eef6 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎(プロフ) - 数少ないスパイディの作品から続けて更新してくださって本当にありがとうございます。とてもピュアでそれでいて、もどかしさもありつつの、素敵な作品に出会えて本当に嬉しく思います。これからもお体に触りない程度に更新頑張ってください。応援してます! (2020年3月28日 13時) (レス) id: 8e8712b35b (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。面白いと思ってもらえて嬉しいです!更新頑張ります!! (2020年1月30日 7時) (レス) id: 65dc6c3fef (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 凄い面白い!更新待ってます! (2020年1月25日 10時) (レス) id: 9f082aa266 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ayame | 作成日時:2020年1月6日 0時

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