120話 ページ23
ぎゅううっと力が強くなったかと思ったら、すっと離れて杏寿郎さんが隣に腰掛けた。
右手を両手で持って、私の方を見つめてる。
目力が強くて・・・その、どうしたらいいのかな。
『杏寿郎さん?』
杏寿郎「約束して欲しい。」
『約束?』
杏寿郎「黙って居なくならないで欲しい。今日の散歩の目的は、高幡尚之さんに会う事なのだろう?」
『え?なんで・・・』
知っていたの?
何故?
誰にも言ってないのに。
びっくりしてきっと目を見開いた私の顔に、杏寿郎さんは目を細めて優しく笑った。
杏寿郎「ここに来る前に、尚之さんに会ったんだ。」
『そんな!何か、怪我は!?酷いことは言われませんでしたか!!!??』
慌てて杏寿郎さんの体を、出来る限り確認するけど、泥が着いてたり、傷が出来てる様子はなくてホッとした。
杏寿郎「アッハッハッハッハッ!!尚之さんは、信用がないようだな!大丈夫だ、何もされていないし、寧ろ昨日よりまともに話が出来たので俺も満足だ。」
『そうですか?・・・怪我が無いなら、良いんですけど、』
杏寿郎「君が1人で解決しようと動いてくれたんだろう?俺の怪我があったから・・・心配を掛けてしまったな。ありがとう。だが、それとこれとは別だ!遅くなるなら連絡をして欲しい。これは俺の我が儘だ。正直に言う!君が居なくなるのが怖い。心配なんだ、俺も皆も。」
右手を握る両手がぎゅっと強くなった。
メラメラと燃えるように熱い瞳が私の瞳を見つめてる。
その瞳に見つめられると、急に胸の奥から熱くなってきて、鼻の奥までツーンとしてきた。
不意に視界がボヤけて、スーッと頬を何かが伝った。
『出来ると思ったんです。1人で。彼とちゃんと向き合ってみたら変わるかもしれないって。いつも逃げてばかりで、怖くて見ようともしなかったから。沢山沢山杏寿郎さんに助けてもらったのに、怪我をさせてしまって・・・これ以上頼ってはいけなっ、痛ぁっ!?』
握られていた私の右手が引っ張られて、おでこにゴチンと杏寿郎さんのおでこがぶつかった。
痛い、すごく痛いです・・・杏寿郎さん石頭?
炭治郎くんよりはマシかもしれないけど、、、
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ayame(プロフ) - 夢春さん» 調べてみたら関連タグの方は占ツクの方から付けてみたらどうですかのオススメらしく、私の設定タグとは関係ないみたいです。紛らわしくて困りますが、関係ないようなので大丈夫ですね。 (2022年1月21日 13時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 夢春さん» 私の設定タグは、鬼滅の刃、煉獄杏寿郎、夢小説だけにさせて頂いていますよ。 (2022年1月20日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 夢春さん» 本当ですね。でも関連付けた訳でもないのに何故着いているのか調べてもわからずで、申し訳ありません。指摘ありがとうございます。 (2022年1月20日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
夢春(プロフ) - すとぷりも悪女も関係ないのに設定タグについてるのは検索ヒット率を上げて、バズらせるためでしょうか。そうだとしたら悪質ですね (2022年1月20日 10時) (レス) @page24 id: c568b4ac84 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございます!煉獄兄弟との絡みがやっぱりウキウキします!! (2021年12月31日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年12月23日 22時