115話 ページ18
尚之「そうか、そうか。そうか!!!アイツだな!杏寿郎とかいうあの男に、何か言われたのか!?金を出すとでも言われたのか!?そうだろっえぇ!?ガキの父親でもないアイツに媚び売ったんだろ!?おままごとでもしてるつもりなんだな!?違うか!!!!!」
店内で喚き散らす尚之を見ているだけで、どうしてそんなに怒るのか分からない。
何故なの?
不倫をして、拳を奮ったのに、どうしてそこまで私に執着するのか・・・
尚之「何とか言えよ!何とか言え!!!黙ってないで前みたいに、ごめんなさいって素直に謝れよ!俺に土下座しろよ!!!許してやるから!ほら!!!」
喚き散らしながら、私に人差し指を向ける彼の事が少しわかった気がした。
彼も同じなのかな。
"この人しか必要としてくれない"って気持ちがあったのかな。
求めてくれる彼を何としても受け入れた私も、
何をしても受け入れてくれる彼女を持った彼も、
・・・ただ傷を舐め合ってただけかもしれない。
『・・・尚之、やっぱり私達は一緒にいるべきじゃないよ。ちゃんとあなたを見ようとしなくてごめんね。きっと、杏寿郎さんみたいに、私を見てくれて、ダメな所をきちんと教えてくれて、納得のできる正しい道に戻してくれる優しい人に会えるから。私じゃ、それはしてあげられないよ。』
尚之「俺は、別にそんなつもりじゃ、Aが、Aじゃなきゃ・・・ダメなんだ、」
ガックリ項垂れて椅子に腰を下ろした尚之は、ちょっぴり可哀想に見えた。
『私じゃなくて、本当にあなたにとって必要な人がきっと現れるよ。』
─さようなら。
それだけ伝えて席を立ち上がった。
尚之が散々声を上げたので、店内にもこの騒ぎは筒抜けだろう。
申し訳なくて席を案内してくれた店員さんに頭を下げて、小走りで店を出た。
誰にも会う気になれなくて、そのまま公園の方に足が向いた。
ブランコに腰掛けるとギィッと音がしてちょっぴりドキッとしたけど、そのまま地面を蹴った。
ただ、この太陽の光に、溶けてしまえばいいのに・・・
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ayame(プロフ) - 夢春さん» 調べてみたら関連タグの方は占ツクの方から付けてみたらどうですかのオススメらしく、私の設定タグとは関係ないみたいです。紛らわしくて困りますが、関係ないようなので大丈夫ですね。 (2022年1月21日 13時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 夢春さん» 私の設定タグは、鬼滅の刃、煉獄杏寿郎、夢小説だけにさせて頂いていますよ。 (2022年1月20日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 夢春さん» 本当ですね。でも関連付けた訳でもないのに何故着いているのか調べてもわからずで、申し訳ありません。指摘ありがとうございます。 (2022年1月20日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
夢春(プロフ) - すとぷりも悪女も関係ないのに設定タグについてるのは検索ヒット率を上げて、バズらせるためでしょうか。そうだとしたら悪質ですね (2022年1月20日 10時) (レス) @page24 id: c568b4ac84 (このIDを非表示/違反報告)
ayame(プロフ) - 柚葉さん» ありがとうございます!煉獄兄弟との絡みがやっぱりウキウキします!! (2021年12月31日 15時) (レス) id: 4f859fede8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ayame | 作成日時:2021年12月23日 22時