【今日から俺は】寝ても醒めても相良くん。2

──ごめんね、 ページ24

『あぁっ！！！･･･うっぅぅ･･･ヤス、くん･･･っ大丈夫？｣

谷｢Aちゃんっ血が！！｣



頭からつーと何かが垂れてくるのを感じる。

ガンガンする頭で、どうにかあの男を見上げれば、ニィっと口端をあげて笑ってた。




尚｢いい！Aちゃん最高だよォ！･･･でも、血垂れちゃってさぁ、あーぁ困ったなぁ。人質に持って帰れねぇじゃぁん。面倒くせぇし ･･･あー！待って待って！このままボコボコにしたらさぁ･･･猛くん絶対怒るよね？そっちにしようか！｣




楽しそうに1人納得した後に、私のお腹を蹴り上げて、ヤスくんから離された。

──凄い痛い。


トシくんはいつもこんな感じなのかな･･･なんでこんな時に呑気なことを考えながら、蹴られたお腹に手を当ててどうにか身体を起こした。




『ううっ･･･ゴホっ･･･ゴホゴホっ･･･』

尚｢アハハっ！やっぱ顔はやめた方がいいかなぁー。腕へし折る感じにしておくね。｣

谷｢やめろ･･･やめろよぉお！｣




走りよるヤスくんが見えたけど、それより先に木材が右腕に当たって、鈍い音を立てたと思う。

頭からの血はまだ流れてる感じがするし、ガンガンしすぎて訳が分からない。




尚｢お前が狂犬に伝えるんだぜ？兄ちゃん。ね？｣


───ガッ！！！


『うっ･･･はぁっ･･････。』




彼の振り上げた足が頭に当って、勢い良く倒れたせいで地面にも頭を打ち付けた。




谷｢Aちゃん！！！｣




ヤスくんが私を呼ぶ声が聞こえる。

最初の怪我だけで済んだかな･･･

うっすら開いていた目で見えたヤスくんの顔は、泣きそうな、いや泣いてるかもしれないそんな顔。


男が泣くなんて、格好悪いでしょ？

あぁでも、
皆にまた心配かけちゃうなぁ、
申し訳ないなぁ･･･ごめんね。


──ごめんねトシくん。

──約束したのに行けなくて、ごめんね、猛くん。


そんなことを思いながら、

返事も出来ずに私の意識がここで途切れた。



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※久々の隣町のツッパリ




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