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「お嬢、嬉しそうですね。」
『もっちろ〜ん！素敵なプレゼントもらっちゃった。』
にひひと笑ってみせると、笑って頭を撫でてくれた。新しく身につけたものは普段つけていない分やっぱり重くて、でも気分を軽くしてくれた。潮風と共に、自分部で首を振ってシャラシャラと音を鳴らして颯爽と町を歩くのは楽しかった。
目の前で志麻が歩いているんだけど、武器屋には顔が広いみたいで、たくさん声をかけられている。普段はずっと傍にいてその綺麗な顔のまま真顔で立っているから怖がられているんだけど、実は何言えばいいかわかんなくて考えているだけって教えてもらってからはかわいく見えてしょうがない。
センラは終始キョロキョロしながら、周囲に注意をおいて歩いていた。なにかの視察をお父様に頼まれたのかしら。
「なんか、市場に曲芸団が来とるみたい。すごい人やなぁ。」
あっという間に、人ごみのなかに埋もれてしまった私たち。まだセンラの頭は見えてるし、町の中での混雑なんてすぐ終わるから、そんな焦らなくても大丈夫、だいじょ･･･
少し怖くなって人をかき分けてセンラの腕を掴もうとした。そのときだった。
「･････････っっ。だっ。」
誰かに腕を捕まれた。
そこにはいかにも意地が悪そうな人相の男たちが3人くらいの集団で立っていた。
こわい、こわい･･･。
いくら腕を振りほどこうにも全然動いてくれない。むしろ腕を掴む強さが強まった。痛い。
あとのとき、志麻に捕まれたときは全然怖くなかったのに、離してほしくないなって思ったのに、今は離してほしくてほしくて仕方がない。
『離してください･･･！』
「やなこった。この間のお返し、しねぇとなって。」
その男の腕を見れば、ガラスの破片でできたような傷跡がまだ残っていた。
あ、ああぁ･･･あのときの、はい。･････････ねちっこ！！！
懲りてもう自国にお帰りくださいよ。なんでまたここに来ようと思ったのか聞いてもいいですか。たぶん教えてくれないけど。
『しま！！！せんら！！！』
「健気なこった。あいつらもあいつらで今俺らの仲間とお手合わせ願っている頃だろうよ。」
はっと息を吞んだ。私がなんとかしなきゃ･･･。呼んでも今は多分来てくれない。もし私が今叫んで、聞こえちゃって気でも反らしちゃって怪我しちゃったらどうしよう･･･。それは嫌だ。でも、わたし、戦える？･･････あのときとは違うのに。わたし･･･
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結月。(プロフ) - 定期的に読み返してしまうほど大好きなお話です。もう1年以上更新が止まっていますが、この作品に出会えたことが凄く嬉しかったです。素敵な作品を紡いで下さり本当にありがとうございました。大好きです。 (2023年1月8日 5時) (
レス) @page27 id: 286dc51d91 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2021年7月5日 17時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
さくらいろ(プロフ) - ゆっこさん» ゆっこさんコメントありがとうございます(^^)大変ゆっくりな更新で申し訳ないのですが、更新は続けていきますよで見続けてくだされば幸いです！ (2020年5月30日 16時) (レス) id: 8627590864 (このIDを非表示/違反報告)
珠菜(プロフ) - とても面白かったです！登場人物の再現だけでなく、ストーリー構成も魅力的でした。浦島坂田船の皆さんの名前を借りない一次作としても楽しめると思いました!!大好きな小説なので、是非これからも更新頑張って欲しいです。体調にはお気を付けて。応援しています。 (2020年4月24日 1時) (レス) id: 93515d92f9 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 続編おめでとうございます！私今年受験生なんですよ。コロナあるのに。なんでやねん！！って思いましたwこれはおいといて、まーしーがすぐに断ってないみたいなので今ハラハラしてます。抜けないよね！？って思ってます！これからも頑張ってください！ (2020年4月19日 1時) (レス) id: 05e6c43b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらいろ | 作成日時：2020年4月7日 1時
