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「 しかもここはー? 」



『 グリコーゲン値の高い鹿肉 』



「 胃の内容物。最後の晩餐! 」



顔を見合わせれば大きく頷いて、早速最後の晩餐を探しに行く。



きっと出来上がっている物だろうと、成分表と比較しながらスーパーやレストランを回る。とある伊勢屋さんに鹿肉のカレー風味おにぎりがあって、サンドイッチも成分表と同じものがあった。



「 三澄さん、Aさん、ありました。鹿肉のカレー風味おにぎり! 」



「 あっ 」



『 サンドイッチもある! 』



「 本当だ、でも…量が多いね。倍はあるな 」



『 ここじゃない…? 』



お店の人は鹿肉のカレー風味おにぎりはここにしかないという。冷凍施設もここからすぐ近くの所にある。



車を走らせている間気になるトラックが一つ、あった。



「 ごめんね、急にお願いしたのに運転までさせちゃって 」



『 いいんです、私もこの事件気になる事が沢山あったので 』



「 帰り、俺が運転します 」



『 ん?あー、いいよいいよ。この車運転しづらいし 』



「 いや、でも 」



『 じゃあ…疲れたらお願いしようかな 』



「 はい! 」



冷凍施設の警備体制をみると凍らせて運ぶ事は困難である事が分かった。



「 別の冷凍施設探しましょうか? 」



『 あ、あの。来た道戻ってもいいですか? 』



「 流石A、いいよ。戻ろう 」



一人首を傾げる久部くんに説明して、冷凍トラックであろう車がある場所まで戻る。



『 −20℃の走る冷凍庫… 』



「 久部くんあそこの塩採取しといて 」



「 あ、はい 」



トラックを開けて中に入ろうとする三澄さん。



『 ちょ、三澄さん!まずいですって 』



私の言葉は聞こえていないのかお構い無しに中に入り込む彼女は、トラックの中の結束バンドを見付けて、こういう時は名前を呼ぶしかない。



『 もう、ミコトさん! 』



「 え…?あぁ、ごめん。でもこれ 」



『 これ…って、 』



「 手首の内側にあった傷、柱に縛られたんじゃなくてこうやって縛られて出来た痕だとしたら? 」



「 胃の中にあったおにぎりとサンドイッチ、売られていた量の半分、誰かと分け合って食べていたとしたら? 」



「 それって… 」



『 三澄さん、これ…!伝えった事… 』



「 "タスケテ花イル"… 」



メッセージに夢中になっていた私たちは犯人の気配に気付かず、扉が閉まるまで全く分からなかった。

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mina - 六郎派なのでとても嬉しいですこれからも更新楽しみにしています! (2018年4月30日 10時) (レス) id: be78ad2dc1 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 久部君が積極的に責めているのが可愛いくて私は久部君派です!これからも頑張ってください! (2018年3月18日 19時) (レス) id: 1497c41245 (このIDを非表示/違反報告)
さやめめ(プロフ) - ぬぬさん» コメント&ご指摘有難うございます。ご指摘頂いた部分が今後物語に関係してくるのでそのままにさせていただきます。これからもご愛読の程宜しくお願い致します! (2018年2月23日 17時) (レス) id: 0eff97111c (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬ - とても面白く、ちょくちょく入るオリジナルの内容も好きです!ただ久部くんとの会話間での敬語とタメ口だったり、三澄さんたちの呼び方が所々変わっていて気になりました…これからも見たいので少しでも気にかけていただけたらなあと思います…応援してます! (2018年2月22日 23時) (レス) id: 90c2a815ea (このIDを非表示/違反報告)
さやめめ(プロフ) - Haruさん» トラックが水没し電波が切れただけで充電は辛うじて残っているという状況です。電池が切れたとは書いていません。 (2018年2月11日 15時) (レス) id: 0eff97111c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやめめ | 作成日時:2018年2月5日 22時

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