HiGH＆LOW THE STORY OF S.W.O.R.D. (ページ8)

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助けたり助けられたりしつつ、やはり鉄パイプには適わない。何度か殴られ蹴られるも拳でやり返した。ただ、

『ノボル！』

中にはナイフを持ったヤツも居て、ノボルはそのナイフを正面から掴んでいた。手から溢れる血、明らかに切れたのだろう、血が苦手な私はパニックになりかけながら、ノボルの周りの敵を蹴り飛ばし、ノボルの手を私のバンダナで止血させた、

『ノボル…、ノボル…、』

ノボル「大丈夫だから、そんな顔するな。A、」

『本当に大丈夫？後でちゃんと、手当するから、』

ノボル「泣き虫A、大丈夫だよ。泣くな、」

' その痛みの先にある物は何だ。俺たちは何の為に、その拳を振りかざしていたのか、 '

' この街を守りたかった。 '

' 仲間と熱くなれればそれで良かった。 '

' 自分の居場所を見付けたかった。 '

' 仲間の為やったら何でもやった。 '

' この時の俺たちには大切な事が欠けていた。その先に何があるのか、この痛みがどんな結果をもたらすのか、まだ、何も分かっていなかった。 '

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ヤマト「ノボルは？」

ダン「アイツ、いつムショから出て来たんや、」

コブラ「あんな事はもう繰り返さねぇ、」

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- 1ヶ月前 -

' これは俺が山王に入る一ヶ月前の話。全てはここから始まった。 '

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