HiGH＆LOW THE STORY OF S.W.O.R.D. (ページ22)

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校門を潜るコブラたちに物を投げて威嚇する鬼邪髙生徒たち。そんなヤツらを見渡す。

この一歩を踏み出せば、SWORDの均衡は崩れる。

頭に浮かぶのは、

ヤマト「だったらぁ！あのままほっとけって言うのか、」

互いに浮かんだのはあの事件。ノボルの二の舞にさせたくないヤマトと先を見据えて均衡を崩したくないコブラ。

コブラ「この件は山王には関係ねぇ、てめぇの問題だ。」

そんな事はわかってる。でも。俺たちは、

中では全く手を出さずに一方的な暴力に耐えるヤマトと、ケジメを付けようと頑張るチハル。

ヤマトの頭の中では、ついさっきのナオミの言葉が過ぎる。

ナオミ「コブラは山王連合会の事を誰よりも大事に思ってる。だから、自分を信じて進め、」

その言葉がヤマトの信念をつき通させてる。その信念の強さに怯える関はどうして手を出してこないのか分からなくなり、自分は腰が引けるばかり。

俺たちは、もう二度と、後悔したくねぇ。

『本能のまま、進め。コブラ、』

俺の後ろで俺より小さい癖して、俺よりもデカい心を持つAが背中を押してくれた。

もう何も、思う事は無い。後はもう知るか。

走り出したコブラたちはバリケードを壊し、軌道上のものを破壊しながら校舎内へ、足を進めた。

向かってくるヤツらをぶっ飛ばしながら中へと進めば、

「おい！来たぞ！」

蹴りを入れながら靴箱と共に倒れる鬼邪髙のヤツに、敵ながら同情してしまう。

ヤマトとチハルを探しながら校舎を進めば群れを成して襲い掛かってくる。

二階に上がった所で走ってくるヤツらをダンとテッツが迎え撃つ。それをすり抜けてくるのを私とコブラで倒す、

『ヤマト、どこ…！』

倒しながら進み、三階に上がる手前の廊下でやり返さず、一方的な暴力を受けるヤマトを見付けた。

棒で殴ろうとする関を睨み付け、

ヤマト「こん中でチハルが戦ってんだ、俺もケジメ付けなきゃなんねんだよ、」

その覚悟にビビる関は下のヤツらを向かわせる。

コブラに襲い掛かるヤツらを引きつけ、

『早く！行って、』

コブラ「悪いな、A。」

女だろうが私だって雨宮の末っ子。喧嘩はナオミにだって負けない。

走り抜け敵を蹴散らし、倒れ込むヤマトを支えるコブラ。