HiGH＆LOW THE STORY OF S.W.O.R.D. (ページ15)

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何十人に対し、五人。

その中から大声を上げて出て来るタンクトップの男、チハルを石で殴ろうとしていた、あの男。続いて長身の男、特段目付きの悪い男が出て来た。

古屋「コイツだ、間違いねぇ。」

鼻息を荒く、落ち着かない様子の男を睨み、声を掛ける、

村山「こないだウチの連中が世話になったみてぇだな。チハルってヤツここに居るだろ。」

ヤマト「だったらどうした。確かに、チハルは俺が預かってる。」

村山「じゃあ早く出せよ。」

ヤマト「お前らに返すつもりはねぇ。」

その言葉に詰め寄ってくる大群。

負けじと四人も前に出る。

村山「山王連合会は鬼邪髙の問題に異つけた。そう取っていいんだな？」

ヤマト「いや、この件は山王とは関係ねぇ。俺だけの問題だ。」

村山「 …っは、おいおい。俺友情ごっこ見に来た訳じゃねぇんだよ。じゃあお前山王抜けんのか？」

ヤマト「やるなら俺だけにしろ。」

村山「 …はぁ、また来るわ。」

古屋「あ？」

関「いいんすかぁ！村山さぁん…！」

村山「行くぞ？」

それだけで帰っていった大群。奥からチハルとナオミが出て来て、

チハル「ヤマトさん…、」

古屋「村山！本当に良かったのか、」

村山「あぁ…、やっぱコブラも居ねぇとなぁ、」

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山王街に一台のバイクが止まる。

ITOKANからの帰り、一人で歩くチハルの後ろを数人が着けてきて。

気づいた時にはもう遅い。囲まれた、

「チハル、やっと見付けたぜ、」

胸ぐらを掴んだのを合図に更に詰め寄ってくる。それを無視して一人の男と一人の女がが自販機に向かう。

広斗「あぁ、」

「おい。」

広斗「今、山王街。」

『ちょっと、広斗。』

何度呼ばれても気にせず、肩を掴まれれば胸ぐらを掴んで投げ飛ばす。

『ちょっと！…もう、信じらんない、』

広斗「うるせぇよ、今電話してんだから静かにしてろ。」

次々と殴り掛かる男たちを殴り、蹴飛ばしていく二人。

広斗「ちょっと待って、…また電話するわ。」

「コイツら…雨宮兄弟の広斗とAだ…、」

___伝説がそのまま現れた。