Prologue 山王連合会 ページ2
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揺れる電球の下、口元をバンダナで覆うコブラは鏡で自分を睨み付けていた_____。
バンダナを取り、辺りには横たわるSCRAPERSたち。
' 俺たちはただ、この街を守りたかっただけだ。 '
そう心で呟けば目の前の鏡に拳を振るった、
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かつて、ムゲンという伝説のチームがこの一帯を支配していた、
その圧倒的な勢力により、かえってその一帯は統率がとれていた。
百人は居るのではないか、その大群を率いるのは二代目MUGEN総長の琥珀。
その後ろに九十九、コブラ、ヤマトと続いていた。
だが、ムゲンの支配に唯一。屈すること無くたった三人で互角に渡り合った兄妹がいた。
' 雨宮兄弟 '
雨宮雅貴、広斗、Aの三人でその名は広まっていった。
三人で走るその姿、戦う姿を形にする様に、そのヘルメットには三羽の鷹が描かれている。
MUGENの溜まり場に止まった三人はその大群を前に睨み、威嚇するようにエンジンをふかせて、
広斗「 良くもまぁ群れやがって。 」
『 誰のせいでこうなってんの?少しは反省して。 』
バイクから降りればMUGENのメンバーの視線は二人の男をすり抜けて後ろの女に注がれる。
「 女…? 」
「 雨宮兄弟に女なんて居たのか、 」
騒めく下っ端をよそに総長、幹部メンバーはじっとその女を見ていた。
向かってくる下っ端の中に
「 女が来る所じゃねぇよ、 」
「 とっとと帰れよ、 」
という声が混じって、
二人の男が反応する様に殴り掛かれば、女が溜息と共に、呟きを一つ。
『 女だからって舐めてると、痛い目見るわよ? 』
そう吐き捨てれば、兄に混じって戦い始めた。
たった三人に対し、何十倍も居るであろう大群はあっという間になぎ倒されていき、
恐れをなした下っ端の中には腰が引けて後ずさる者も、
『 情けないわね、それでも男? 』
総長と幹部の四人が立ち上がれば転がる下っ端を蹴り飛ばし前に立つ、
琥珀「 本当面白ぇな、気に入った、 」
私に視線を感じれば見詰めていたのは総長の男。
『 …そりゃどうも、 』
決着がつかないままある事件をきっかけに突如ムゲンは解散し雨宮兄弟も姿を消した
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美紀 - ハイロー大好きなのでこの小説最高です更新大変だと思いますが頑張ってください (2017年12月10日 9時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやめめ | 作成日時:2017年11月28日 11時