*船長鬼ごっこ ページ10
『いや、あの…え?』
いやいや仲間フラグ早くね?まだ、知り合って2、3日くらいだよ?
「だから、仲間になってくれよ!お前強いし面白い技使うしよ!な!頼むよ!」
『そんな急に言われてもねぇ〜…んー…」
どうしたものか…仲間に入れてもらう予定だったのはアラバスタ終わってからの予定だったのになぁ…
『でも、君が良くても仲間からはOK貰えるかわからないんじゃない?あの、長鼻君が言ってた通りヤバイやつかも知れないよ?』
「ウソップの言ったことは気にすんな!船長の俺が許可するんだ!仲間になれ!」
『いや、もう強制か!!』
こりゃ、うんって言わない限りしつこいぞ…。
はぁ、とため息をつき胸ポケットから、長方形の紙を3枚出す。式の符である。
その紙を床に投げつければ、ボンッと音を立て煙の中から私そっくりの式神が3体現れた。
「え!?なんだこれ!?お前が増えたぞ!?」
『私の式神…まぁ、分身だと思ってくれればいいや!この3体を捕まえたら仲間になってあげてもいいよ』
「ほんとか!?」
『ただし、この3体はただ逃げるだけじゃない。術を使って君から全力で逃げるようにしてある。捕まえられる自信ある?』
「無くてもある!!」
『なんだそりゃ』
やっぱり面白い。
くくっと笑えば、三人に目線を送り頷く。
『じゃあ、行くよ、散れ』
「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
3体が散って直ぐルフィは全力で走って捕まえに向かった。
これで少しはルフィからの勧誘攻撃から逃げられるだろう。
さて…ちょっと村の方にもいきますか。
ワポルまだ来なさそうだし。
さっき入ってきたドアに向かって歩き出せば近くのドアから出てきたチョッパーと再会した。
サンジまで撒いて来たのか疲れきっていた。
「アイツらここに来たか?」
『いや、来てないよ』
「そうか…って、お前また外に出るのかよ!?」
『ちょっと村行ってみようかなって思って』
「寒いぞ…すぐに行かないと行けないのか?」
『…なに、寂しい?』
「…んなわけあるか!!寂しくなんかないぞ!」
とは、言いつつちょっと寂しそうな表情を浮かべている。
そんな彼にちょっとしたお願いをしようかな。
『チョッパー、君にこれをあげるよ』
チョッパーに渡したのはちょっと特殊な発煙筒。
『村に行くけど、すぐに帰ってくる。でも、私が帰ってくる前に大変なことが起きたらこれを打ってほしい。すぐに駆けつけるから』
「…わかった」
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作者名:しろくま | 作成日時:2024年3月23日 15時