Sea Friends (ページ9)

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＊チョッパーページ9

ルフィたちとも思わず出会えてルンルンな気持ちで足を進めること約2日。
やっと目的地であるドラム王国に到着した。
正確には、ドラム王国の城だけど。
まさかそのまま結界の先が、城の目の前なんて分かるか！
てか、この山デカッ！城もデカッ！！！

吹雪の中、城を目の前に大っきいな〜と見上げるとドアの隙間から体を逆にしながらのぞき込んでる青い鼻のトナカイが出てきた。

あ、チョッパーだ、めっちゃ可愛いなコイツ！！

『あ、こんにちはー』

「あ、こんにちは……じゃねーよ！！！お前、寒くねぇのか？風邪ひくぞ！」

『いや寒いっす、中入れてください』

「……お前変な人間だな…」

『…そうか…？』

「まぁ、そんなことより早く入って体を暖めないと足先から凍傷になっちまう！」

『優しいね、ありがとう』

「そ、そんなこと言われたって…嬉しくねぇーぞ！コノヤロ〜！」

クネクネと体をくねらせながら私を誘導してくれるチョッパー。
城の中まで雪だらけで、暖かくは無かった吹雪は防げた。城のドアの上にスノーバードがいるから閉められないんだっけ…。
優しい子だよねホントに。

『ねぇ、君名前は？私は、墨村A』

「…チョッパー。トニートニー・チョッパー」

『チョッパーか…いい名前じゃん。つけてくれた人に感謝だね』

「え…」

『ん？』

「そんなこと言われたの初めてだ…、それにお前…俺が怖くないのか…？青っぱなだし、喋るし、歩くトナカイだし…」

『なんで怖いの？』

「だって皆、俺のこと…化物だって…」

『そういう奴らのほうが化物だな、こんな優しくていい子が化物なわけ無いじゃん！そういうなら、私だってきっとここでは化物だよ』

「それ…どういう…」

チョッパーがそう言いかけたとき、遠くから聞き覚えのある声が聞こえた。

「うぉぃぃぃ！！！肉ぅぅ〜！！！！まてぇぇぇえ！！！」

「ヒィ！！！悪い！俺ちょっと逃げる！！」

ルフィ達が後ろからドタドタと走りながらチョッパーを追いかけて来た。

そして、チョッパーは急いで走り去りその後ろを追いかけて行くのを見届けた。
しかし、ルフィだけが私のもとに戻ってきた。

「お前！あのときの！！あれ、ありがとな！エターナルポース！」

『無事この国にたどり着けてよかったよ。仲間は助かった？』

「ああ！って…あれ？お前にそんなこと話したっけか？」

『私、勘だけはいいからさ』

「そっか！そうだお前！俺の仲間になってくれよ！」

『……ん？』

え？早速？