Sea Friends (ページ3)

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＊え、本物ですか！？ページ3

暫くしてガープが医務室から出てくればそれを待っていたセンゴクが声をかける。

「容態は？」

「あともう少し遅かったら出血多量で死んでいたらしい」

「そうか…」

「海賊から逃げてきたと思うか？」

「いや…刺し傷が新しいとなれば例え海賊から逃げてきたとなればこちらがすぐに見つけていただろう。しかし、海賊ましてや天候も良かったから流れてきたという訳でもないだろうな」

「…………何者なんじゃあの子は…」

「さぁな、脅威なら始末するまで。今は寝かしといてやろう…」
　
二人は海を見つめながら少女のことを考えていた。
船は東の海から進み海軍本部へと進む。
正体のわからぬ、女を連れて。

__________

『……んっ』

体が何かにくるまれている感覚に気が付き、重い瞼を上げると木目の見える天井と消毒液の匂い、そして微かだが血の匂いのする部屋だった。

匂いからして病院か何かだろう。
自分は助かったのだろうか……。

自分の最後といえば敵に背後から刺され止まることのない自分の血を眺めていた記憶しかない。
きっと、兄が助けに来てくれたのだろうとそう思い暫く天井を見上げてぼーっとしていれば足音が聞こえて部屋のドアが開いた。

「おお！目が覚めたか！どうだ具合は？」

『…………………は？』

私は自分の目を疑った。
だって、ありえない人がいるのだから。

「なんだ、そんなに儂の顔を見て…ハッ！まさか惚れ……ゲフッ！？」

「そんなことあるか！馬鹿者！」

後からもう一人男性が来て今来た人の頭を殴る。

あれー？見た事ある人だぞー？？あれれー？

横になりながらでも二人のやり取りを見ていればすでに頭の中は一杯で何が起きて何が現実なのかわからない状況だった。

いやいや、本物の訳がない。
あれだ、きっとそっくりさんだ。そして、コスプレイヤーさんだ。
そうだ、そうに違いない…！！

ゆっくりと上半身を起こし二人の方を向いた。

『あの……』

「おお！すまんすまん！コイツがやかましくてな！ブワッハハハ！！」

「何を言ってるんだお前は！！……いや、五月蝿くしてすまない。私はセンゴク。海軍元帥をしている。そしてコイツが…」

「ガープじゃ！よろしくな！」

『………………よろしくお願いします…』

やべぇぇ！？！？え、本物！？本物なの！？
嘘でしょ！？ぇぇぇぇ！！！？？？！？！？

サラッと返事をしたが頭の中はオーバヒート状態。