Sea Friends (ページ11)

今日:5 hit、昨日:18 hit、合計:755 hit

＊ゾロページ11

チョッパーに発煙筒を渡し、ポンポンと帽子越しに頭を撫でてから外に出る。吹雪は少し収まっては来たけど寒いもんは寒い。
もう少し服買って着込んでくりゃよかったなー…。
村行ったらちょっと服貸してもらおう。

そう思い、山からぴょんっと飛び降りてある程度落ちたら結界で足場を作り村があるだろう場所に向かって走っていく。
暫くすると、先に村の近くで何やら人だかりができていた。
よーくじっくり見ると、村の人達とメリーゴーで見たウソップにビビ、そして上半身裸のゾロ(ホントに寒中水泳したんかアイツは)と、ワポルの手下ども。
きっとゾロが寒すぎて敵から奪うところだろう。
暇だし、ちょっとあーそぼっと。

敵の真上に結界を作り、ぴょんっと飛び降りる。
そして、ドンっと敵の上に落ちると、顔の目の前にゾロの拳が迫ってきていた。

『え、うそ…！？』

「お前…っ！？」

スッとしゃがみ込み、なんとかぶん殴られるのを回避するとゾロが近づいてきて声をかけてきた。

「おい！大丈夫か！？」

『なんとか、避けたから…って寒いでしょこれ着なよ』

上から私が落ちてきて雪の上でのびてる敵の男の服を剥ぎ取りゾロに渡す。
ゾロはありがてぇーと言いながら服を着て、暖かいと喜んでいた。

「まぁ、ちょっと話は後でして…コイツらをどうにかしねーとな」

『暇だったし半分私にもちょーだい』

「あ？いいぞ」

『よっしゃ』

「しかし…懲りないね諸君」

『ホントに』

その言葉を皮切りに男たちが武器を持ち襲い掛かってきた。
ゾロは、敵から剣を3本奪い取り自分のスタイルである3刀流で倒していく。
私も負けじと刀を抜き、全て峰打ちで倒していく。

「鷹波！」

『おりゃ！』

そしてすぐに決着はつき、ゾロは物足りなさそうにつぶやいて奪った刀を3本雪の上に刺した。
私も刀を鞘に戻し、グッと背伸びをする。

『あー、暇つぶしになった！ありがとう』

「おう。てか、お前あん時の奴じゃねーか」

『あ、覚えててくれたんだ』

「まぁな、あんな登場の仕方したら忘れもしねーだろ。なんなら、今日も上から降ってきたしな」

『まぁ、そうだよねー』

全部君たちの前から現れるときは、上からだもんね。
苦笑し、誤魔化せばゾロが近づいてきて刀と私を交互に見る。

「お前、強そうだしさっきの刀裁きもいいと見た。お前、俺と勝負しろよ」

『…………はい？』

あの…なんでこんなメンバーしかおらんのじゃ？
ここの一味は…