2-1【 HelloNew World】 ページ6
目を開ければ知らない天井に、消毒液の匂いが鼻をかすめる。
第2章 HelloNew World
(はじめまして 新しい世界)
あー…助かったんだ…。
左でゆっくりと腹の傷を触れば布の感触。
包帯がグルグルと巻かれていた。
そしてそのまま。ゆっくりと寝ていた体を起こすとガラッと部屋のドアが、開き白衣を着た女性が現れた。
「あ、起きたんだ。具合はどう?」
『大丈夫です…あの、ここは…?』
「ここは、東京都立呪術高等専門学校。倒れる前に化物がみたでしょ?あれを祓うことができる人間の専門の学校」
『なるほど…』
場所がどこなのかまでは理解した。
女性は、スタスタとカルテのような物を手にして私に近づいてきた。
そして、おでこに手を当てて熱を測る。
「熱はもうないね、傷に関してだが貴方は私の術が効かないらしい」
『…術が効かない…?』
「そう。あ、術とかの説明からしたほうがいいか」
その後、呪いやら私を食べた化物が呪霊と言われているもの。その中でも、私が殺したやつは特級クラス…1番上の位のものだったらしい。その、特級クラスをいとも簡単に倒せるのはそれと同等の階級を持ってるものらしい。
『えー…そんなに強くなかったよあの呪霊ってやつ。腹の中は臭かったけど』
「そんな事いえるのは、特級階級持ってる奴と一緒だぞ」
『んで、あとはその術関係ね…その、呪術やら呪力やら結界術やらetcを使える人は少ないと…その使える人達のことを呪術師、さらにここがその学校ってことねぇ…なるほど』
「理解が早くて助かるよ。貴方もこっち側の人じゃないの?」
『そうだね…どっちかっていうとそうかも。あと、根本的に違うのが私は呪術を使わない。あくまで結界術。おねぇさんの言ってる結界術とは訳が違うし、あとは私が今まで退治してきた奴らも呪霊とは違うな…』
「よくわからないな…」
『多分おねぇさん…「家入硝子」家入さんの術…ごめん、回復系とか何だろうけどその術が私に通用しないってことはきっと単純な理由だと思う』
「なんだ?」
『私は、ここの人間じゃないってこと。要するにこの世界の人間じゃない』
「………頭イカれたか?」
『いや、正常正常。なーんか、ややこしくなりそうだし色々整理したいからここの学校の上の人に会わせてよ。
校長先生的な人いるでしょ?』
「まぁ…学長なら今面談中だと思うけど」
『面談…?』
はて?
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しろくま(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!!五条落ちで話を進めて行きたいと思います!亀更新ですが、よろしくお願いします!⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2022年3月16日 21時) (レス) id: bc6721de12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - しろくまさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2022年3月16日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年3月5日 18時