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「鬼灯様!案内なら俺達がしてくるよ!」
「うんうん!」
シロとカキ助がそう言い、鬼灯は少し考えてから頷いた。
「では、よろしくお願いします」
『シロ、カキ助、ルリオよろしくね』
「え゛!?ちょっ、A!?」
『いいから、行ってこい』
「っ!その鬼になにか言われて誑かされないようにね!?」
「貴方、私をなんだと思ってるんですか」
シロとカキ助に両手を引っ張られズルズルと閻魔殿から出てくのを見送ってからふーっと安堵の息を吐く。
「さて…私を使い魔って…よほどなにかあったのですね」
『あ、バレてた?』
「貴方ほど強い人が私の力を借りるって余程のことですよ」
『…なんかさ、色々と嫌な感じすんだよね今私が生きてる世界ってさ…私一人の力じゃすべてを救えない気がしてさ』
「珍しく弱気ですね。前の貴方ならそんな弱腰じゃなかったはずですよ」
『私も丸くなったのかねぇ…』
くすっと笑い薄暗い空を見上げた。
私の過去に何があったのか、なぜその記憶だけないのかはわからないけど…
『まぁ、私は私なりに好きに生きて好きに戦うさ。救える命は救うしさ。地獄に送る亡者減らして鬼灯たちの仕事減らしちゃ悪いけど』
「貴方らしいですよ」
『でしょ?。さて…悟のところにでも行ってみますかね
おい、淫獣降りてこいー話聞いてたんだろ、お前にも手伝って貰うことあるかもしれんから覚悟しとけよ〜』
「…なんでバレてたの」
『いや、バレるだろ。つか、よくずっと今までそこに引っ付いてたな』
鬼灯の手によって天井に未だにめり込んでいた白澤は、軽々と降りてきて目の前に着地し、鼻血を袖口で拭いていつものヘラヘラ笑顔を見せてきた。
「Aちゃんの為ならいつでもどこでもいくよ〜、現世楽しそうだし」
『ありがとう…。でもな…地獄の井戸で吐くなぁぁ!!!!
それが原因で、坊さんたちが怯えてたんだからな!?』
「え!?なにそれ!?」
ここに来た経緯を詳しく説明すれば、アチャーとつぶやきながら申し訳なさそうに謝ってきた。
「いやー、ごめんね。また、そんなことになってるなんて知らなくて」
『お前、そろそろ死ぬまで禁酒しろ』
「えー?やだよ。僕からお酒が無くなったら女癖しか残らないよ?そんなの僕じゃないよ〜」
「(あ…女癖悪いのは自覚してたのかコイツ…)」
遠くでやり取りを眺めていた桃太郎はそう思った。
そんな時、Aの携帯が鳴った。
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しろくま(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!!五条落ちで話を進めて行きたいと思います!亀更新ですが、よろしくお願いします!⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2022年3月16日 21時) (レス) id: bc6721de12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - しろくまさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2022年3月16日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年3月5日 18時