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「君こそ、僕のこと覚えてないのかい?」
『は?初めましてだし…何?新手のナンパ?』
「………そうか、まぁ、いいさ。それより、ここがバレてしまったってことはまた拠点を変えないといけないな」
『質問に応えろよ、それともボコボコにされて高専に連れて行ってやろうか?』
すっと右手で印を結び、にやりと笑う。
「…君が言った通り、僕の外見と中身は違う」
右手で額の傷から少しだけ伸びてる紐をひっぱり取りきり、頭をぱかっと外しそこにあったのは、口付きの脳みそ。
『うわぁ…』
「ふふ、これが僕の中身の方だよ」
『やば…きっしょ』
「そんなはっきり言わなくても…」
『いや、きしょいだろ普通に。頭パッカーンして脳みそに口があってニヤニヤしてたらどう考えてもきしょいだろ。今すぐにでも滅したい』
「それはやめてほしいね」
男は、頭を直し再び糸で縫いあわせた。
『んで、アンタ名前は?』
「外見の名前は夏油傑、中身はまだ言えないな…」
『ふーん…まぁ、とっ捕まえるからいいけどね』
久々に腕がなる敵と出会い思わずニヤッと笑みが溢れ、逃げないように足元に結界を仕掛けようとすれば、サッと避けられ夏油の背中に黒い円が現れそこから呪霊が現れた。
すぐにスッと結界で囲み滅する。
しかし、ドンドン出てくる呪霊達。
何体出てくんだよ…
『だー!多すぎだろ!てか、呪霊出してくんの気持ち悪い!』
「僕の術式なんだ。呪霊操術って言って降伏した呪霊を取り込み自身の下僕として操ることができる術式でね」
『え゛取り込むって…食べるってこと?』
「そうだね…あ、もちろんそのまんまムシャムシャ食べるんじゃないんだよ?こう、球体にしてパクっと…」
『え、むりむりむりむり、マズそう』
「うん…雑巾みたいな味するね…」
『………可哀想になってきた…飴ちゃんあげようか?』
「いや、大丈夫だよ。お気遣いありがとう」
「闘いながらする会話じゃないだろ!?」
口の修復が終わったツギハギ君が思わずツッコミを入れてきた。
そう、闘いながらこんな会話してるんだもん。
そりゃ、闘いに集中しなって話だよね
『さて…ならそろそろ本気を…』
「そうだね、そろそろお暇しよっか」
『は?逃げんの?』
「いや、ちょっとだけ思い出して貰おうかな」
そう言うと一気に距離を詰め寄ってきてがっと頭に手を伸ばしニヤっと笑った。
「また会おう、A」
『ッ!!名前…なんで…!?』
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しろくま(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!!五条落ちで話を進めて行きたいと思います!亀更新ですが、よろしくお願いします!⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2022年3月16日 21時) (レス) id: bc6721de12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - しろくまさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2022年3月16日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年3月5日 18時