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先に動いたのは真希だった。
身体能力がいいのか直ぐに目の前に詰め寄ってきた。
右の脇腹をまずは狙ってきたのだろう右から棒がやってきた。
当たらないように刀(鞘つき)でガードを行なう。
「まぁ、このくらい防いでもらわないとな」
真希はニヤリ笑い、後ろに間合いを取れば背後から気配。
パンダが右手を振りかざし殴りかかってきた。
「オラァ!!!」
右手側に避け、パンダが振りかざした右手の拳は地面に打ち付けられ小さなクレートができる。
力やべぇだろ…。
てか、棘なんも動かねぇな。棘から縛るか。
1歩も動かない棘から先に念糸で縛るかと考え右手から糸を出し棘に詰め寄る。
すると服の襟で隠していた口元のジッパーを下ろし口元を露わにする棘。両方の口端には何やら紋様が書かれていた。
そして…
「動くな」
耳に響く棘の声は、体をその発言通りに動けなくさせた。
あー…なるほど…これが呪言師ってことね…。言葉のとおりにさせる能力ってことか…。
動けなくなった私の背後からチャンス!と言わんばかりに真希と、パンダは詰め寄る。
「「獲ったぁあ!!!!」」
『甘いな』
後ろの2人を見てにやりと笑い、スッと攻撃を避ける。
動けたことに驚く3人。
「なんで動けんだよアイツ!」
『いや、確かに動かなかったよ。棘すごいじゃん』
素晴らしい!と拍手を送るがそれが煽りになったのか本気でかかってくる3人。
さて、こちらも本気と行きますか
スッと目を閉じて意識を集中させる。
真希達もなにか感じたのだろう、わたしから少し距離を取る。
目をゆっくりと開けて三人を見てフッと笑う。
そして、一瞬だった。
静かな空間にチリーンっと鈴の音がその場に響きパンダは念糸でグルグル巻に縛られ地面に叩きつけられ、真希は長棒を折られ刀で首元に当てられ、棘は喉仏を掴まれていた。
『はい、しゅーりょー』
「ちょっと伏黒…見えてた今の…」
「見えてたわけ無いだろ…早すぎて何が起こったのかもわかんねぇよ」
棘と真希を先に解放し、次にパンダの念糸を解く。
「悟るよりもしかして強いんじゃねぇの?」
「おかか」
『いや、そりゃないっしょー!』
ないないと応えて、バンダの手を取り起き上がらせる。
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しろくま(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!!五条落ちで話を進めて行きたいと思います!亀更新ですが、よろしくお願いします!⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2022年3月16日 21時) (レス) id: bc6721de12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - しろくまさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2022年3月16日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年3月5日 18時