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「そこまでわかるのか」
『まぁね』
鷲掴みにしていた手を退かし、五条を始め残りの2人はなぜか私達から距離を置き臨戦態勢に入っている。
あ、コイツ、もしかしてやべぇヤツか。
念の為と手から念糸を出して虎杖を拘束する。
「そこまでしなくても殺さんわ」
『いや、念の為だよ。後ろからバシバシ殺気飛ばされてんのわかんだろ?』
「クククッ…まぁ、俺はお前を気に入っているからコチラに呼んだんだ。昔、お前と同じ術式を使っていた男がコチラに紛れ込んできたことがある」
『あ、開祖か…』
あのオッサン何してんだよ…。
数百年前に存在していた私たち結界師の先祖である開祖間時守。数年前に母親が烏森を封印するとかなんとかって言って魂持ってきて復活させて会わせてきた。
今となれば、すげぇイケオジだったな…
『んで?それだけでは簡単に呼ばないだろ?なにが目的なの?』
「物分りの早い女は好きだぞ」
クスクス笑いながら、虎杖(仮)は立ち上がり私の目の前にやってきて右手を私の頬に当てた。
「女、俺のモノになれ」
『は?』
何言ってんだコイツ。
「無理無理無理無理!!おい!Aは、五条になるって決まったの!!」
『いや、決まってねぇし。つか、勝手に決めんなし』
「振られてるではないか」
「うるさい!!」
私を真ん中に左右で言い争いを始めるバカ2人。
そんな私を哀れな目で見てる生徒2人。
そんな目で見ないで助けろよ。
ハァ…。
『結』
「「ぐっ!!!」」
右手で印を作り二人の頭の上から細長い結界を落としてゲンコツをする。
痛みに悶て頭を両手で抑えながら床に転がっている二人を見下ろす。
『私は、誰のもんにもなんねぇよバーカ。てか、お前もう戻れ』
虎杖の頭に再び鷲掴みして、意識を中のモノに移す。
その時に聞こえた。とある2文字。
あれ…なんか聞いたことあるな…。
「聞こえたか?」
『………お前、どっかであった事ある?』
「さぁな。もしそんな気がするなら、いつか思い出すだろう」
そう言ってゆっくりと意識を虎杖の内側に戻っていった。
『宿儺ねぇ…』
虎杖の頭から手をどかし、まだ床で悶てる悟に向かって手を差し伸べる。
『生きてっかー?悟さんー』
「あのさ…もう少し手加減してくれてもいいんじゃない?その結界ってやつホントに痛いんだからさ…」
『仕方ないじゃん、アンタのその纏ってる無限ってやつ私の前では効果無いらしいし』
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しろくま(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます!!五条落ちで話を進めて行きたいと思います!亀更新ですが、よろしくお願いします!⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ (2022年3月16日 21時) (レス) id: bc6721de12 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - しろくまさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2022年3月16日 21時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろくま | 作成日時:2022年3月5日 18時