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「…怒られた」

『はい?』


数週間の入院生活を終えて、家に帰ってくれば玄関に突っ立っててそう唐突に言ってきた中堂系さん。


『誰に怒られたの?』

「神倉さん…」

『…またなんで?』


荷物を持ってもらいリビングのソファーに座って話を聞く。

内容は、この間の件。
勝手に検査して、復讐殺人に加担しかけたこと。

まぁ、それは怒られるわな。


『まぁ、それは仕方ない。素直に怒られてきて偉いねー』


ワシャワシャと頭を撫でてやる。

仕方ない、明日は系の好きなご飯作ってあげよう



ーーーーーーーー
次の日、系と一緒に出勤し皆に迷惑かけたことを話していき東海林がいないことに気が付く。


「あれ?東海林見た?あ!Aおかえり!傷大丈夫?」

「いえ」

『大丈夫大丈夫、今日から解剖できるから』

「そっか、無理しないでね?」

『はーい、でも、私も東海林見てないんだよねー』


珍しいねーと声を掛けてミコトを見る。


「何してるんだろう?遅刻なんてした事ないのに」

『心配だね。連絡してみる?』

「あ、じゃあ私が電話してみる」


というと、タイミングよくなる電話。
それに出ると、焦った東海林の声が聞こえた。


『なに、どうしたの?』

「わかんない、私ちょっと言ってくるね」


はーい、と手を振って見送る。


その数時間後、東海林とミコトが揃って解剖室にやってきた。


『おはよ、東海林。大丈夫?』

「うん、大丈夫大丈夫」

「待ってられないって始めちゃってますよ」


先に系と2人で初めていた解剖に急いでよってくる2人。


「ごめん、ごめん」

「東海林さん何かあったんですか?」

「私のことはそっとしておいて」

『今日のご遺体は調査法解剖ね〜』

「道端で突然倒れて亡くなったそうです」

「死体血が暗赤色。流動性を帯びてる。中堂さんとAの所見は?」

「各臓器の鬱血。心腔内の血液量も多い。まあ脳を見てみないと確定診断は出来ないが恐らく窒息死」

『同じく』

「窒息……」


その時、東海林が声を上げた。


「ヒィ!」

『どうした?』

「し、紳士的で、細マッチョ……細川さん!」


今、解剖してるご遺体は実は同じ高級ジムの会員で東海林が狙っていたという男性とのこと。

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設定タグ:アンナチュラル , 中堂系   
作品ジャンル:恋愛
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理音(プロフ) - 続き気になります!更新楽しみにしています! (8月15日 14時) (レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
光菜(プロフ) - 更新、楽しみに待っていますね! (2022年1月19日 21時) (レス) @page42 id: 994989bbfc (このIDを非表示/違反報告)
みず - 更新楽しみにしております。 (2020年9月28日 9時) (レス) id: 00d86bc4f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろくま | 作成日時:2020年9月6日 8時

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