citron 2【アンナチュラル】 (ページ34)

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「中堂さんこれ見てください」

ミコトはタブレットで何かを見ていればちょうど帰ってきた系を見て一緒に所長室で何かを確認する。
ソファーに横並びで座る２人を遠巻きに東海林は見ていた。

「なんかあの２人最近距離近くない？」

「相棒目指してるらしいっすよ」

「相棒？どっちが右京さん？」

「そういうことじゃないです」

「Aって可愛い可愛い彼女がいるのに？」

『ん？』

ポリポリとポッキーを食べつつ急に名前を呼ばれれば書類から頭を上げた。

『なに？どーしたって？』

「だーかーら！Aはいいの？中堂さんが女と一緒にいるんだよ！？」

『いや、知らない女じゃないし』

「それでもよ！」

『大丈夫大丈夫、私に捨てられてらアイツ生きていけないから』

そう東海林に言うもなんか腑に落ちないような顔をしていた。
ミコトに協力を依頼してからミコトは凄く頑張ってくれてる。凄く嬉しいけどあんまり無理してほしくないのが理由。私達の事だからって思うけど一度聞いたら止められないのがきっとミコトの性格。

それをわかってるから、私は二人を止めないし、私も私で手がかりを探る。

そしてそのまま仕事に集中していれば事務所の電話が鳴る。東海林が電話を取り話を聞いてくれた。

「近くの雑居ビルで火災。焼死体の解剖依頼あり」

「OK、じゃあ、準備しよっか」

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「５番です」

電話の後、UDIラボには焼死体が次々と運ばれていた。

「何体くるんですか？」

『１０体！』

「１０！？」

横で東海林が驚嘆の声をあげた。

「これ全部うちでやるって正気か？」

「大仕事でやりがいがありますね」

『確かに！久々に腕がなるわ！』

「クソ、解剖バカめ」

『はい、今日の晩ごはん抜き決定』

「なっ！？」

「はいはい、夫婦喧嘩はそこまで！行くよー」

東海林の声にみんな事務所に向かえばホワイトボードの前で立つ神倉所長がおり今回の火災の件などの説明をした。

「焼死体１０名分の調査法解剖を受け入れるに当たってヘルプを呼びました。中堂さん“クソ”は禁止で」

「頼まれてクソ仕方なく、クソ嫌々参りました、ハハハ」

「あはは」

『ぶっあはは！』

ちゃっかりクソを使いこなす坂本さんのの登場に私を含めては爆笑した。

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久々更新です。おまたせしました。
一日一話更新めざします。