自暴自棄になったら ページ9
誰彼構わず声を掛けて、寝てくれと頼み回す自暴自棄のサバイバー。嫌な事が限界突破してしまったようです。
【イライ】
「自分の事は大切にしてくれないか。君がやめないと言うのなら、僕は君のして欲しい時にお望み通りの事をしてあげよう。ただし僕にしか言わないでくれないか?」
誰かと寝させるくらいなら、自分が彼女と寝るって発想です。というかそうするつもりです。
「誰かに渡すつもりなど毛頭ないよ」
【イソップ】
「?…寝る、抱かれる…と言うことですか?誰でもいいのなら僕でもいいですよね」
というか、と彼は唇に手を当てて言います。
その瞳には、少しの怒りも含まれていて。
「想っている人を知らない男と寝かせるとでも?」
【ナワーブ】
「おい、やめろ」
即座に止められます。何があったんだよ、と言う彼の声はわずかに震えていて。
「悔しくて堪んねーよ、こんなに追い詰められるまで気付いてやれなかった自分が。俺に何でも言ってくれって頼んだよな…?」
【ノートン】
「やぁ、尻軽って君のこと?」
噂がひとり歩きして、ふと彼から言われたのはそんな事でした。まだ誰もと寝てないけどねと返すと、彼の顔から飄々とした笑顔が消えました。
「当たり前じゃないか、寧ろ君は相手がOKを出したら簡単に寝たの?どっちにしろお仕置きなことに変わりはないけど、ね」
【ウィリアム】
「駄目だ。よく考えてもくれよ、その一時の行動で、すごい後悔する事になるぞ」
俺はやめたほうがいいと思うぜ、と止めてくれます。
それでも声をかけるのを辞めなければ、彼が動きます。
「そんなに言うなら俺が抱いてやるよ、後悔してももう遅いからな」
+【マリー】
「貴方のことを、貴方が大事にしないでどうするのよ?」
ぱっと現れてそんな事を言われます。
頭をぽんぽんと撫でられて、優しい声音で言うのです。
「何があったか聞かせて頂戴?貴方をそこまで追い詰めてこんな風にさせてしまった根源をぜひ知りたいものだわ。大事な大事なサバイバーの為だもの、黙っちゃいないわよ」
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【湖の宝石】(プロフ) - …尊死しました。納棺されに行ってきます (2021年9月17日 15時) (レス) id: 664df39994 (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ(プロフ) - 久しぶりに見たらすごく更新されてて嬉しかったです!これからもゆっくりと頑張ってください! (2020年11月26日 12時) (レス) id: b1e58b066b (このIDを非表示/違反報告)
謎の物体(プロフ) - いやぁ……尊い() めっちゃ楽しく読ませてもらってます。更新待ってます!! (2020年8月31日 14時) (レス) id: afd23be113 (このIDを非表示/違反報告)
ハル - いやはや、可愛らしいですね。更新楽しみにしています! (2020年1月26日 21時) (レス) id: edfc4fb06d (このIDを非表示/違反報告)
ティアラ(プロフ) - すごく面白いです!続き楽しみにしていますね! (2020年1月25日 3時) (レス) id: 8ab50052d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミヤ | 作成日時:2020年1月16日 21時