Ｊ恋 *｡ﾟ (ページ5)

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Episode 5 *｡ﾟページ5

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──── 大…ちゃん...？あ、あり…ありやま？？
大ちゃんがどんな人だかさっぱりわからない...。
でも見た目は犬みたいでかわいい。どこかかっこよさもある…？

結衣の反応を見て、
選んだのはこの人でよかったとは思った。
だけど、何も知らない。
大ちゃんと呼ばれていたこの人はどんな人なのか
結衣と会話するにはその人の情報も必要であって。
好きで選んだわけではなく、
何かどこか一際目立つ存在のように見えた。
涼介も充分目立っているけれどそれとはまた違う何か。

結衣｢よし！じゃあ大ちゃん情報調べてきて！
最初はそこからだね！｣

｢え？！調べるの？！｣

結衣｢当たり前！
そうでもしなきゃライブ行って盛り上がれないよ！
情報を集めて、
その人自身の努力とか知ってから
ライブ行かなきゃ愛を感じないわ…｣

｢へぇ～、よく分かんないな...｣

結衣｢とりあえず調べる！分かった？｣

｢はい！！｣

勉強はしていて楽しみなんて全然感じなかったのに、こういうことを勉強するってなるとなんかワクワクする。

──── 勉強よりも楽しい…かも…？？

これまで勉強が友達的だった私が、
それ以外のことでこんなに楽しく感じるなんて
初めてだった。
家に帰って颯爽と自分の部屋へ行き、
メールで結衣と話していたライブの事で
会話が弾む。

A大ちゃん?のこと調べるんだけどフルネームは?

結衣あ、言うの忘れてた!有岡大貴だよ!

AOK!プロフィールとか調べたらいいの?

結衣そう!うち今から塾だから!明日また話そ!

A了解!

そして私は｢有岡大貴｣を調べるため、
パソコンに向かって座る。
その名で検索してみるとたくさん情報が出てきた。

────プロフィール...っと。あ、あった。

ここで私は衝撃的な事実を知った。

────有岡大貴...。誕生日4月15日...
ん？！4月15日？！えぇ？！？！
一緒だ...私と...誕生日一緒だ...！！！
なにそれ聞いてない聞いてない！！
そんなの全く聞いてない！！！

｢結衣...わざと言わなかったのか...！｣

そしてよく見ると血液型も同じだった。
年齢は私よりは上だけれど
誕生日も血液型も一緒であるという人を
人差し指で探し出せるものじゃないと思った。

──── あぁ...ビックリした...。
本当に心臓に悪い。

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