Ｊ恋 *｡ﾟ (ページ35)

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Episode 35 *｡ﾟページ35

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本当のことを隠したままじゃ、
涼介も嫌だよね。

────私だって…嫌だ。伝えなきゃ…ちゃんと。

｢ねぇ、涼介…私…
涼介の気持ち…全然考えてなかった。
本当にごめんね…。
その…どう思ってくれてるのかとか…
私のこと今までどんな思いで見てくれてたとか…
そういうの全部、私、考えてなかった。
初めてなことばっかりで…
今まで彼氏ができても…なんか違くて…
私の事好きになってくれる人がいても…
正直…どうでもいいって思ってた…｣

涼介｢俺はずっと好きだったよ。小さい時からずっと。｣

｢…そういうのに気づけなくて…本当にごめん！
鈍感でこんな…馬鹿な私なのに…好きになってくれて…
今までいっぱい迷惑かけて…
今日はもっと…迷惑かけたよね…
本当に、ごめんなさい…
でも…私…大貴が…好きだから…｣

涼介｢...っ｣

小学校卒業してから私の前では
泣き顔なんて全然見せなかった涼介。
今は綺麗な泣き顔が目の前にある。

｢大貴と付き合って…涼介が…
私から離れないかとか…
そんなことばっかりしか考えてなかった…｣

私も自然と涙が溢れ出てくる。

涼介｢Aが幸せなら…それで…俺はいいよ。｣

｢本当に…ありがとう…。｣

涼介｢別に離れる予定とかもないし…(笑)｣

｢でも…涼介の泣き顔…久しぶりに見た…(笑)｣

涼介｢意地悪だな…人の泣き顔見て嬉しいとか。｣

｢ち、違うから…(笑)
そうじゃなくて…中学に入ってから…
なかなか私の前で何があっても泣かないから…｣

涼介｢何？泣いて欲しかったの？(笑)｣

｢いや、そんな事思ってないけど！｣

涼介｢けど、？｣

｢中学校入るまではは弱い涼介がそれまでの
イメージだったから？かな？｣

涼介｢中学に入るまでの俺のイメージがそんなだったとはな～｣

｢いやいや！！そんな事ない！｣

涼介｢なぁ、A。俺、本当にAのこと好き。
だから…俺…応援する。｣

｢え…｣

涼介｢俺もずっと自分のことしか考えてなかった。
自分の気持ちばっか大事でさ...
Aの気持ちなんて全然考えなくて、
俺のこと好きになってくれないかなとか
恋人できたら俺の事、忘れたりするのかなとか
変わらない関係でいられるのかなとか。
そんなことばっかで…
いつかこんな日が来るんじゃないかなって思ってた。
そしたら思ってた以上に苦しくてさ…
だけど気づいたよ。｣

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