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Episode 27 *。゚ ページ27

*


────いきなり…どうしたんだろう…。



大貴「あ、ごめん。」

「ううん、大丈夫です…」



さっきまで私を抱きしめていた腕が離れた。



大貴「ちょっと外出ない?」

「あ、はい。」



寝ている涼介を一見して起きないことを願い、
私達は近くの公園へ行った。
ベンチに腰をおろすと現実を突きつけられる。



大貴「考えてくれた?」

「あ…告白、ですか?」

大貴「うん。」

「はい、考えてはいます。」

大貴「俺さ、涼介に負けたくないんだ。」

「え?」



────"負けたくない"…?



大貴「俺、好きな人では涼介に負けたくない。
それだけは絶対に譲れない。
特にAの事になったら。」

「…。」



────分かってる。これが有岡大貴だ。
この人は優しい。
多分この人はアイドルになって、
色んなことを妥協してきた人なんだ。



「好きです」

大貴「…え?」

「私も大貴のこと好きです。」



────え…何言っちゃってるんだ私は!!
今言うことじゃなかったよ?!
もう…なんで私はいつもこうなの…。



「あ、あの!ごめんなさい!私帰りまっ…!!」



帰ろうと背中を向けた瞬間。
後ろからまたさっきの腕で抱きしめられる。
そして囁かれる声。



大貴「俺も。Aの事好き。大好きだ。」



やっぱりこの腕は私のことを安心させる。



「あ。」



ふと顔をあげると視線の先には
いるはずの無い涼介の姿があって。



大貴「え?」



素早く離された腕。
涼介が目の前でこんな切ない顔をしている。



涼介「なんだ…そういう事か…
言ってくれれば…よかったのに…。」

大貴「涼介…いつから…」

涼介「なんで...言ってくんなかったの?
俺、そんな頼りなかったかな?」



無理した笑顔でだけど綺麗な顔で私に問う涼介。



涼介「俺ってAのなんだったの?」

「…ごめん。隠しててごめん!
でも、涼介…私に気遣うと思ったから…」

涼介「それって俺のため?俺が優しい?俺が気遣う?
…そんなこと出来るわけないじゃん。
なんで俺の気持ちは無視なの…?
俺だって…Aのことが好きなんだよ…」



────…え?私のことが、好き?



私は、今、素晴らしく迷いに迷って、
後悔しています。


────大貴と涼介が私のことを好き…??


こんな経験初めてで、
私なんかがアイドル様から好かれる日が来るなんて
思ってもいなかった。



────これからどうなっちゃうの…


*

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設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有岡大貴 , 山田涼介   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/  
作成日時:2016年10月29日 22時

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