Episode 26 *。゚ ページ26
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「ぜーったいダメ!!」
大貴「飲みまーす。」
「大貴は別に飲んでもいいです!」
────ん?あぁー!しまったぁー!!
いつもの癖で「大貴」って言っちゃった!
私が「有岡大貴」を「大貴」と呼んでいることを
涼介は知らない。
だが今の今やらかしてしまった。
涼介「…え?大貴、って呼んだ?」
「これは、そのあれだよ!仲良くなろー…みたいな?」
大貴「あ〜あ。」
涼介「え?2人、なんか…そういう、感じ?」
やはりここで嘘がバレた。隠し通せるはずが無かった。
大貴「よし、この際言っちゃおう!
俺とAは全然そういう関係じゃなくて
自然とメールとかしてる内に仲良くなっちゃって。」
涼介「あ、それでそういうふうに呼び合う関係にまで
なったってことか!
だったら先に言ってよ〜勘違いしたじゃんかよ!(笑)」
大貴「ごめんごめん。」
──── これはおかしい。
正直に言うとか言って隠し通すなんて…。
でも、涼介に話したことはある意味事実だ。
まだ返事をしていない。
全然どうしていいか分からなくて放置していた自分も悪い。
──── 今日にでも返事をしよう。
はっきりしなきゃずっとモヤモヤしたままだ。
<プシュッ!
「え?!」
視線の先にはビールを飲む涼介の姿。
──── あ…涼介ビール飲ん…だ…
やばいよこれ…どうしよう…
私がこう思っている理由。
昨年のお正月に涼介宅と私宅で集まった時の事。
涼介は自分の飲み物と間違ってビールを口にした。
数分後、涼介は倒れるようにして寝た。
ということがあった。
たった一口でそんなになるのに
こんなに飲んだらどうなるか。
ジュースのように飲み続けた涼介。
「もう…飲んじゃダメって言ったのに…」
大貴「あ〜あ飲んだね。ありゃ一本いっちゃうな。」
「え!!涼介!ダメだよ、もうその位にしときなよ!
お母さん達帰ってきたらどうするの!」
涼介「…ック!」
涼介は予想通り倒れるようにして寝た。
今までのあのテンションが嘘かのように。
大貴「結局…苺ケーキとマカロン食っただけじゃん(笑)
凄い勢いでいってたよね。なんかあったのかな?」
「もう、分かんないです。」
そう言った瞬間だった。
寝た涼介を眺めていた私は
後ろから優しく包み込まれた。
「え?」
大貴「俺の事は…見てくれないの?」
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時