Episode 10 *。゚ ページ10
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放課後。
結衣と帰っているとポケットに入れていたスマホが
電話で何度も振動するのがわかった。
見てみると明らかにおかしい驚くべき人物から。
──── なぬっ?!涼介?!?!
またなんでこんなタイミングの悪いときに!!
でもとりあえず出ようかな…?
「結衣、ごめん…電話…」
恐る恐る出てみる。
「も、もしもし…?」
涼介あー、出た出た。今日の朝ぶり!
今日仕事早く終わるから一緒に夕ご飯食べない?
母さんもAに会いたいって言ってたからさ!
「え?!今日?!絶対行く!」
涼介じゃあ、帰ったらメールするから!
絶対無視すんじゃねーぞ?笑
「分かってるって(笑)」
涼介時間とかは帰ってから教える!
これも絶対無視するなよー?笑
「なんか今日すごい元気だね(笑)なんかあった?」
涼介Aに会えるから!
…って言うのは嘘で、仕事がいい感じだから!笑
「ホントにそういう冗談やめてよ…(笑)」
────たまにドキッ…ってすること言う…
涼介ごめんごめん笑
じゃあよろしくな!
「うん、よろしく!」
電話を切ると放っておいた結衣が
じーっと私を見ている。
結衣「どちら様?」
「ん?!えっと、友達!」
もうバレそうにしてるのは涼介の方だと
感じ始めてきた。
────頑張れ私!負けるな私!くじけるな私!
結衣「もしかして彼氏?!」
「…え?!そんな人いないよ!!」
結衣「えー?だって…
彼氏と喋ってるみたいな感じだったよ?
彼氏じゃないとしても相手男でしょー?」
「いや、ち、違うよ!」
結衣「もう…隠さなくたっていいのに〜!
まぁ、Aが選んだ人なら誰でもいいけどね!
応援しちゃう!!」
「あ、ありがとう…(笑)」
家に帰ると私は涼介に帰ったことを
メールで報告する。
Aお仕事お疲れ様!!涼介ー!帰ったよー!
涼介早いな!俺ん家に来ててもいいよ!
A涼介はまだ遅くなりそう?
涼介もうちょっとで着く!
Aじゃあ、先に行ってるね!
────そういえばライブ行くの言ってない…
報告したら涼介喜んでくれるかな…(笑)
涼介の仕事をしてる姿が見れるってことは、
あの何か違うオーラで気になっていた有岡くんも
見れるわけで。
あと有岡くんって…どんな人なんだろ…??
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作者名:MÏαyα | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/miayahome1225/
作成日時:2016年10月29日 22時