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17.2cm ページ46









あのまま家に直帰するとは思えなかったから、Aが来るとしたらここだろう、と河村の家に突撃する。
すると彼はまるでそれを分かっていたかのように、全てを見据えた笑顔で俺を迎え入れてくれた。
玄関先にはAが愛用してる21cmの子供用の靴も置かれていて、河村にお礼を言って、彼より先にリビングに向かう。


リビングに入ると、ソファーでAが毛布にくるまって寝転んでいて。
物音に気づくと、ひょこっと毛布から顔を出し、そして驚いたように目を見開いた。



fkr「A……っ」

「けん、くん」

fkr「ごめん、あんなにも悲しませて……ほんと、ごめん……俺……」

「……拳くん、苦しい」

fkr「あ、ごめん」



ぎゅーっと強く一回り以上小さい体を抱き締めれば、苦しいと抗議の声が。
慌てて体を離せば、しっかりと間近で見たAの目元は赤く腫れていて、その原因が自分であることはすぐ分かった。

Aが泣くことは滅多にない。
それはもう、笑うのでも珍しいけど、それ以上にない。
そのAが、泣いていた。つまり今回の件は、それほどまでに彼女を傷つけてしまったのだ。



「……あの、なんで、ここに居るの」

fkr「……なんとなく、河村のとこに居る気がして。俺もAの立場だったら、河村に頼っちゃいそうだから」

kwmr「俺はお前らのお悩み相談所じゃないぞー」

「え、違うの」

kwmr「そんな真面目な顔で言われると困るな」



いつも通りの河村になんだかざわついていた心が落ち着いて、一つ深呼吸を挟む。
ソファーの上で起き上がった彼女の前で、床に正座し、居住まいを正す。

本当はこんなにも緊張して言うことでもないのだろうけど。
それでも、ちゃんと聞いていて欲しいから。
その場の勢いだけで言ったなんて、思われたくないから。



fkr「あのね、A」

「う、うん」

fkr「俺が一番好きなのは、この先もずっとAだけだよ」

「っ……」

fkr「仕事柄、女性と一緒になることもあると思う。でも、今日みたいなことにならないように、俺も気を付けるから。





 だから、俺の事……もう一度だけ、信じてくれないかな」






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白菜(プロフ) - SALTさん» いえいえ、私なんてまだまだぺーぺーなので見つけられなくて当然です。こんな数ある作品の中から私の作品を見つけてくださっただけでも光栄です。fkrさんの小説は他の方もかなり面白いお話を書かれてるので、是非探してみてください!コメントありがとうございました! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 花蓮さん» ありがとうございます! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
SALT(プロフ) - 白菜さんの作品を見ながらなんでこんな神作者様と神作品を見つけることが出来なかったんだろうとorz←の形でコメ打ってます((問打の方々ではあまり見ない方の小説でしたが面白かったです!遅くなっていますが完結おめでとうございます(*´ω`*) (2021年3月30日 10時) (レス) id: 17a3f4fea4 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 本当に素敵なストーリーでした!福良さん… (2020年9月27日 21時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 白菜さん» そうなんですね(笑)一言一句漏らさないように読んでいたのに(ストーカーかよ)興奮のあまり見逃していたのかと思いました…実は太田さんの方の「おまけ」を見て読み直したくなったんです…。あ、因みに私、2回目どころじゃないと思います、なんなら暗唱できます(やめろ) (2020年9月6日 21時) (レス) id: ea0b227b7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月11日 1時

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