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16.2cm ページ42









―――その人と一緒に居てほしくないと、思ってる。
思って、しまっている。







kwmr「……珍しいね、兎堂が僕んちに来るなんて」

「……ごめん」

kwmr「いや、良いよ。上がりな、温かい物出すから」

「……うん。お邪魔します」

kwmr「お邪魔されます」



拳くんと別れて来てしまったのは、拳くんの次に仲が良いと私が勝手に思っている、むらさんの家。
もう決して良い時間とは言えない時間帯だけど、彼はやってきた私を追い払ったりしなくて。
寧ろ優しく微笑んで、家に迎え入れてくれた。


彼に案内されて、リビングに置かれていたソファーに腰かける。
……そういえば、ソファーもうそろそろ届くな。
家だって、二人で選んで、そろそろ決めよっかって話してたばっかりだった。

もしかしたら、それも、無くなっちゃうのかな。



kwmr「で、福良となにがあったの。兎堂がそんな顔するってことは、福良絡みでしょ」

「っ……う、ん……」

kwmr「……泣くのは流石に予想外なんだけど」



泣くつもりは無かった。けど彼を前にすると、どうにも気が緩んでしまって。
ごめん、と謝りながら涙を拭う。

情けない。こんなんで泣いてしまう自分が、情けない。
どうして泣いているかも分からない。ただ、涙が溢れてくる。
心の中がぐちゃぐちゃで、どうしたら良いのか分かんなくて。



辛い。



kwmr「ん、大丈夫だから」



拳くんより細い腕がぎゅっと私の体を包み込んで、ポンポンと背中を擦ってくれる。
誰かに抱き締められたのは、拳くんや家族以外では初めてだった。







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白菜(プロフ) - SALTさん» いえいえ、私なんてまだまだぺーぺーなので見つけられなくて当然です。こんな数ある作品の中から私の作品を見つけてくださっただけでも光栄です。fkrさんの小説は他の方もかなり面白いお話を書かれてるので、是非探してみてください!コメントありがとうございました! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 花蓮さん» ありがとうございます! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
SALT(プロフ) - 白菜さんの作品を見ながらなんでこんな神作者様と神作品を見つけることが出来なかったんだろうとorz←の形でコメ打ってます((問打の方々ではあまり見ない方の小説でしたが面白かったです!遅くなっていますが完結おめでとうございます(*´ω`*) (2021年3月30日 10時) (レス) id: 17a3f4fea4 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 本当に素敵なストーリーでした!福良さん… (2020年9月27日 21時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 白菜さん» そうなんですね(笑)一言一句漏らさないように読んでいたのに(ストーカーかよ)興奮のあまり見逃していたのかと思いました…実は太田さんの方の「おまけ」を見て読み直したくなったんです…。あ、因みに私、2回目どころじゃないと思います、なんなら暗唱できます(やめろ) (2020年9月6日 21時) (レス) id: ea0b227b7d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白菜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年8月11日 1時

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