9.0cm ページ19
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Kwmr side
これは兎堂がまだここに来て一年も経ってなかった頃の話。
兎堂は、伊沢が誘いをかけた福良が、当日一緒に連れてきた人物だった。
オフィスに来て開口一番「俺の彼女なんだけど、即戦力になると思うから連れてきた」と紹介されたときは流石に驚いた。
大学時代からの彼女って年下だったのかよ、と。
まぁすぐにその誤解は解けるのだが。
fkr「彼女一応工学系専攻だったから、記事も書けるしエンジニア的なことも出来ると思う。
俺が言うのもなんだけど、絶対力になるよ」
kwmr「その力になる彼女さんはお前の後ろにすっぽりと隠れてるんだけどな」
fkr「問題はそこなんだよねぇ。彼女極度の人見知りでさ」
初めて顔を会わせた兎堂の印象は、人間に追い詰められた兎、だった。
まるで「食べないで!!」と言うように、目が合うと大袈裟なくらい肩をびくつかせいて。
結局その日一日は彼女が福良の背中から出てくることはなかった。
kwmr「兎堂、今度の連載記事一緒に書かない?」
「!か、書く……」
kwmr「ん、なら伊沢にそう伝えてくるよ」
だがその後なんやかんやあり、兎堂と必要最低限の対話は可能に。
と言っても、可能なのは僕と伊沢だけだった。川上とかは一向になつかれず。
そんな訳なので僕は伊沢直々に彼女の教育係になり、それはその後自分の役割がプロデューサーという、はっきりしたものになっても影響してきた。
kwmr「兎堂は作問初めて?」
「うん」
fkr「まぁ俺の仕事も時々見てたから、内容は知ってると思うよ」
「パラレル問題は分かる」
kwmr「そんなドヤってすることでもないけど」
「拳くん、むらさんにいじめられた」
fkr「あはは、河村ご機嫌損なわせちゃったね」
kwmr「うーん、姫のご機嫌取りは難しそう」
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白菜(プロフ) - SALTさん» いえいえ、私なんてまだまだぺーぺーなので見つけられなくて当然です。こんな数ある作品の中から私の作品を見つけてくださっただけでも光栄です。fkrさんの小説は他の方もかなり面白いお話を書かれてるので、是非探してみてください!コメントありがとうございました! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
白菜(プロフ) - 花蓮さん» ありがとうございます! (2021年4月2日 17時) (レス) id: 367472b3a3 (このIDを非表示/違反報告)
SALT(プロフ) - 白菜さんの作品を見ながらなんでこんな神作者様と神作品を見つけることが出来なかったんだろうとorz←の形でコメ打ってます((問打の方々ではあまり見ない方の小説でしたが面白かったです!遅くなっていますが完結おめでとうございます(*´ω`*) (2021年3月30日 10時) (レス) id: 17a3f4fea4 (このIDを非表示/違反報告)
花蓮 - 本当に素敵なストーリーでした!福良さん… (2020年9月27日 21時) (レス) id: b11d0cfa2b (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 白菜さん» そうなんですね(笑)一言一句漏らさないように読んでいたのに(ストーカーかよ)興奮のあまり見逃していたのかと思いました…実は太田さんの方の「おまけ」を見て読み直したくなったんです…。あ、因みに私、2回目どころじゃないと思います、なんなら暗唱できます(やめろ) (2020年9月6日 21時) (レス) id: ea0b227b7d (このIDを非表示/違反報告)
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