【狼ゲーム】なんか僕にだけ厳しくない？

２０話 ページ20

さてと、それじゃさっさとカードを引こっと。
………羊か、何気に今回初だな。

ま、当然だね、
今回は確かユキナリとマキのはずだし。

…いざ狩られる側だと思うと怖いねー、
誰かと一緒に居れば狙われないだろうけど。

リンタロウが付いてくるだろうから安心かな。
……一応は本人に確認しておくか。



『リンタロウ、一緒に探索しない？』



「んー？別に良いよ♪」



よし、OKだな、良かった。
んー……後は別に大丈夫かな。



「Aさん、
お、俺も一緒に行動していいかな…。」



『ん？あー、ユキナリさん、良いよー。
2人より3人の方が安心だしね。』



「う、うん…。」



へぇー…あの姉弟は演技上手だけど、
逆に主人公のユキナリは演技下手なんだね。

顔が青ざめてるし、
よく周りにばれなかったなユキナリ。



『……ねぇユキナリさん、
もし近くに狼が居たらどう思う？』



「え？きゅ、急に何？
……近くに狼がいるんなら怖いよ。」



『そう？でもさ、
狼は逆に殺さないって手もあると思うんだ。』



……なんかリンタロウの目が怖い。
リンタロウより狼の方が可愛く思えてきた。



「…殺さない？」



『そーそー、
どうせみんな殺されちゃうんだからさ。』



「………え？」



『…なーんてね、
軽い冗談だよ。』



「…ぜ、全然軽くない…。」

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