【狼ゲーム】なんか僕にだけ厳しくない？

１３話 ページ13

『……リンタロウ、いつどくの？』



「えー？後もう少しね♪」



『…もういい、意地でも出てやる。』



全く…もう少しっておかしいでしょ…。
疲れさせないでほしいな全く…。



『いっ…！？な、何してるの危ない…。』



「…ふふっ♪もう少し警戒心持ちなよ♪
君を襲うかもしれないのに動くなんてさ♪」



『…僕が狼だったら
襲えないだろう、絶対。』



「……狼なの？」



『…違うよ。』



「じゃあ襲えるね♪」



『さらっと笑顔で怖い事言わないで…。』



狼だけど…というかこれじゃ
狼だろうと羊だろうと完全に不利だ…。

どうにかしてここから出ないと…。
なんでリンタロウ必要以上に力強いんだか…。



『……リンタロウ…。』



「ん？何？」



『後ろにミサキさん居る』



「え。」



力が緩んだ、今がチャンス。
思いっきり突き飛ばして…！



「わっ。」



『今の内に…っ。』



主人公くんも心配だし図書室に…。
はぁ….自分の運の悪さに恨みたくなるよ…。



「……痛いなぁ♪」



『！リっ…！』



……押し倒されるとは予想してなかった…。
…どうすればいいんだ……この状況…。



「嘘つくのはダメだよ♪
悪い子にはお仕置きだなぁ♪」



『…リンタロウこそ、悪い子だよね。』

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