私の願いは……【地縛少年花子くん】

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貴方「あれ、花子くん」










屋上にいくと先約がいた
トイレ以外にいるの珍しい












花子「待ってた！」







ギューっと抱きついてくる

なんなんだろう。









怪異の世界ではハグが挨拶なの？

こっちは心臓止まりそうになるんだけど？








貴方「ん？それより…なんで待ってたの…？」










物怪「飴！」








花子くんから飴をもらったモモちゃんは屋上の柵で喜んでる

落ちても怪異だから問題ないんだろう










花子「叶えられないお願い聞かせてもらおうと思って！」









その言葉に顔が歪むのが自分でもわかった

話せるはずがない









あなたのことが好きだから怪異になりたいなんて


言えるはずがない













貴方「…お願い事は…話さない。わたしの願い事は…叶えられたとしても…優しい君は…嫌がるだろうから」












花子「…ケチー」








貴方「いいよー、ケチでも。」











頬を膨らます君が可愛くてつい吹き出す

そんな私を見てはずかしがる花子さん










ねぇ気づいてる？
私、花子くんといるときが1番笑えるんだよ










幸せなんだよ

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