ワカちゃんが溺愛する彼女

Story13 ページ13

どれぐらい走ったのかもうわからない





全身びちょ濡れで
周りにドンビキされてる、










なんで逃げたんだろう


私逃げる必要なかったじゃん










貴方「あーあ…………ダッサ……」








その場に座り込んですぐ
後ろから大好きな香りに包まれた








若狭「っ…なにしてんだよ……ばか………心配したじゃん…」








必死に走ってきてくれたのか
息が切れていた








若狭「全部聞いた。次からもっとキツく言うから。俺らお前しか見ねぇ見えてねぇから、あんな女無視してた。でもそれがお前を苦しめてた…ほんとごめん……ごめんなっ」









ワカちゃんは悪くないのに




誰も悪くないのに







この怒りや悲しみはどこにぶつければいいの？








貴方「嫌だった……ワカちゃんに触れていいのも…近づいていいのも……私だけなのに……でもそう思ってしまう自分が重くて……嫌いで………わけ分かんなくなって……ふっ……ひっぐ…ごめ…な……さ……ぃ……」









若狭「ん。もう大丈夫だから」








こうして抱きしめてくれるのも


涙を拭いてくれるのも









溺愛してくれるのも







ワカちゃんじゃなきゃ嫌だ

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