枯れた心に潤いを【三途春千夜】

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春くんの手当をしてるとき私は始めて春くんの素顔を見た










めちゃくちゃ美しいんだよ











でも驚いた







痛々しい傷跡が口元にあったから












これを隠すためにマスクをしてたの？












貴方「……綺麗」











三途「あ？正気かよ」













きれいなんだよ

その傷すら美しく見えてしまう












貴方「え…ほんとに綺麗だよ？でも……そっか。嫌だよね。気にしてる傷を綺麗だなんて言われるの」












三途「………別に………お前になら良い」











春くんのたまに素直になるの心臓に悪い











でもそんな春くんもすき










もう好きすぎて辛い











三途「……怖かったろ?」












多分さっきの光景のことを言ってるんだ











怖かった








けど









貴方「悲しかった」















春くんと出会ってから少しずつ不良の印象が変わってきていた










でもさっきのをみて







やっぱり不良は不良なんだと












でもなんでかな











貴方「春くんだけは怖くないし、嫌いになれないの」













三途「なんだそれ」












貴方「意味伝わらないの？」












そういえば顔を赤くした春くん









伝えるだけいいでしょ？






もう十分我慢したよね















貴方「好きなの。春くんの事が大好きなの」

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