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私の怪我を無言で手当してくれる春君
怪我はもちろん痛い
けど心のほうが痛くて辛かった
貴方「千冬は…ね………私が唯一……心を許せる家族…みたいな…弟的存在なの……」
どうしていまこんな話ししてるのか自分でもわからない
でもなんか話したくなった
貴方「私ね…裏では親に見捨てられてたんだ。妹のほうが何でもできて、可愛くて、賢くて。両親はもちろんそんな妹のほうが可愛くてね。気付いたら家が居心地悪かった」
私が学校サボったあの日
見捨てられてることは知っていたけど
妹にあんなふうに言ってるのを聞いたのは初めてだった
貴方「こんな良いとは言えない私の人生。堕ちたりはしなかったけど、知らない間にね愛想笑いしかできなくなってた」
偽れば誰にも迷惑かけない
誰も私の傷に触れてこない
貴方「でも……最近の私は……心が枯れていなかった頃に戻って来てる。春くんが……私に話しかけてくれますあの日から…私の心に命がふきかえしてた」
そしてずっと支えてくれてた千冬。
この二人がいなかったら
多分私は生きていなかった
だからね、今度は私が助けたいの
貴方「私……だって………大切な人達を…守りたい……のに…………できなかった………の…………ごめ……なさ…」
傷はズキズキする
心はえぐられたように痛い
まるで枯れた心に火を放たれたように
痛いの
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愛姫(プロフ) - 葵さん» こちらこそ、読んで下さりありがとうございます! (2022年6月28日 18時) (レス) id: 4f1d8b2671 (このIDを非表示/違反報告)
愛姫(プロフ) - arare19951997さん» こちらこそ読んで下さりありがとうございます! (2022年6月28日 18時) (レス) id: 4f1d8b2671 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 初コメ失礼します。なんかもう読んでて涙がボロボロと出てきたんですよこんなに素敵な物語作ってくださりありがとうございます。 (2022年6月27日 16時) (レス) @page41 id: cef7620b1c (このIDを非表示/違反報告)
arare19951997(プロフ) - もう自分も読んでて涙止まりませんでした🥺素敵なお話ありがとうございます😊 (2022年3月17日 11時) (レス) id: 8b071c29e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:愛姫 | 作成日時:2022年3月2日 19時