保健室での出会い【角名倫太郎】 (ページ23)

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23話ページ23

中学を卒業して私は直ぐに兵庫へ来たんだよね。

みんなに会いたくなくて。

飛雄「あの日、俺お前のことずっと探してたんだ。でも…どこにもいなくて……ここでやっと……会えて」

貴方「…メール…でいいじゃん」

飛雄「メールじゃ見えないじゃねぇか。お前の姿が。」

どうして私なんかをそこまでして気にかけてくれるのだろうか

角名「言ったじゃん。俺、もう戦わなくていいよって。ね、だからお願い。消えないでよ。俺たちの前から……」

どうしてそんな優しく抱きしめてくれるの
私にどんな価値があるの？

貴方「……怖いの。もう何も失いたくない」

信じるのも裏切られてしまうのも怖いの。
もうなにも失いたくないの

北「俺らは、裏切らんよ。Aのそんな暗い思い出なんか捨ててまおうや。そんで、俺らと思い出つくってこーや。な？」

貴方「捨てて………いい……の…？私…………もう………逃げなくて…ほんとに………いいの？」

北「おん、ええんやで。」

何かが割れて、私の目からは大粒の涙が溢れ出てくる。

ずっと…見せれなかった私の叫び

貴方「ふっ…うっ……」

飛雄「俺もいるからな。俺も、お前のこと大事だからな！次消えたら俺も消えるからな！！」

侑「ふは！飛雄くんおもろいなぁ！」

角名「色々と日本語がめちゃくちゃだね」

飛雄「んな？！！？！」

貴方「ふふ、あはは」

涙を笑顔に変えてくれる私の大切な仲間

いい人達に出会えたね。私。